古谷友美の証言

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古谷友美の証言

 中学1年生の時にいじめを受けてから、私の人生は狂い始めました。  あの人が「友美(ともみ)はデブだから、ダイエットのために私たちがお弁当を食べてあげるね」って言ったことから始まりました。その時はあの人と同じグループで過ごしてたんです。それから、お弁当の時間は一緒にいる子に中身を取られるようになりました。それは私がストレスで瘦せてからもずっと続きました。  それから、グループで話をしている時、私が何か言ったときだけあの人が黙り込むようになりました。その上「言ってることがつまんない」「あんたがいると白ける」と言われるようになりました。他のメンバーもそれに続くようにして、私の発言のたびに急に全員で黙られたり、大声で遮られたりするようになりました。さすがにひどいと思って抗議したら「いじってるだけ」「冗談通じないの?」と、グループのメンバーは取り合ってもくれませんでした。  それでもテストの前だけは態度が違っていました。テストが近づくと、あの人はノートを貸してほしいと頼んできました。言われたとおりにすると、ノートはグループの中で又貸しされて、なかなか帰ってきませんでした。ノートをなくされたこともあります。  こんなことをされても、自分はあの人達とは友達で、ただ強めにいじられているだけだと思っていたんです。でもある時に、あの人達が私のいないところで悪口を言っているのを偶然耳にしました。  あいつはどんくさいとか、見ているとイライラするとか言われていました。それで、あの人はこう言っていたんです。  でも、あいつはガリ勉だから、テストの時利用できるように仲良くしとこう、って。
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