2.大ヒット映画の魔法『白雪姫と7人の小人』の法則

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『ドラゴンへの道』(原題:猛龍過江、英題:The Way of the Dragon)1972年  香港から遠く離れたイタリアのローマ、白雪姫と7人の小人が経営する中華料理店がある。ブルース・リーが演じる白馬の王子ならぬ、いなかっぺ大将なタン・ロンが来た。そこから物語が始まる。  このシナリオで特筆すべきは、7人の小人の中に裏切り者がいるのだ。裏切り者の設定は、前作『ドラゴン怒りの鉄拳』からの流用だが、どんでん返しが物語に緊張感を呼ぶ。 『スターウオーズ』(原題:Star Wars)1977年  惑星タトゥイーンが宇宙船ミレニアム・ファルコンが飛び立った。  船長はハン・ソロ、副操縦士はチューバッカ、乗客はオビ・ワン・ケノービとルーク・スカイウオーカー、ドロイドのC-3POとR2-D2で6人が乗っている・・・としておこう。  惑星オルデランで向かうつもりが、デススターに捕まった。  ルークとハン・ソロは共同でレイア姫を牢から救い出す。  姫を演じたのはキャリー・フィッシャー。父は歌手エディ・フィッシャー、母は女優デビー・レイノルズ、アメリカ芸能界に産まれたプリンセスだ。  が、彼女は単なる白雪姫ではない。自ら銃を撃ちまくる7人目の戦士だった! 『エイリアン』(原題: Alien)1979年  惑星LV246から謎の信号を受け、宇宙船ノモストロ号の7人の乗組員が冷凍睡眠から目覚める。  宇宙船の中には猫のジョーンズが徘徊していて、これが白雪姫の役割をする。  謎のエイリアンに襲われ、乗組員たちは次々と死んでしまう。アッシュがロボットの正体を現した。乗組員の生命保護よりも、会社命令の執行を優先してリプリーに襲いかかった。危うく、難を逃れた。  リプリーは猫をカゴに入れ、一人で救命艇へ。危うくノモストロ号から脱出を果たす。  猫を冬眠カプセルにいれ、役割をチェンジ。ここからはリプリーが白雪姫になる。  脱出艇にエイリアンが忍び込んでいた。リプリーは白雪姫らしく真っ白な宇宙服を着て、最期の決戦に挑む。  エイリアンを退治した後は、白雪姫らしくガラスの冷凍冬眠カプセルでお休み。 『エイリアン2』(原題:Aliens)1986年  LV246の植民地で異変が起きた。宇宙海兵隊は失踪した入植者を追って、原子炉の底を探索する。  が、そこはエイリアンの巣だった。  宇宙海兵隊は全滅してしまう。  生き残ったのは白雪姫のニュートと7人の大人たち。大人の1人はロボットだけど、まあ良しとしておこう。  大人たちの中には、ちゃんと裏切り者がいる。自滅するけどね。  後のエイリアン・シリーズでも「白雪姫と7人の小人」のモチーフは使われるけど、目立たない。シガニー・ウィーバーが年をとって、白雪姫を演じられなくなったんだけど。
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