怒りの行く末

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前の車はハザードランプをつけるでもなく、路肩に近寄るわけでもなく動きを止めた。 俺は怒りに任せ、ハザードランプをつけて車から出た。 ちょうど運転席の窓が少し空いていたので、叫んでやった。 「ふざけんな! こっちは急いでるんだ! 止まるなら、ハザードランプぐらいつけたらどうなんだ?」 こんなに怒ったのは、久しぶりだ。 窓を拳で2回ノックする。 まだ車から出てこないどころか、返答すらない。 常識のわからない若いやつなのかもしれないと苛立ちを覚え、俺は窓から車内を見た。 車内には、人が一人もいなかった。 車の中には誰も……
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