第14話「集団」

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第14話「集団」

レイラの家は学校から徒歩5分くらいの小さい一軒家だった。 玄関は鍵がかかっていないのか、そのまま入っていった。 なんか、ものすごくシンプルな玄関。 何か飾ってあるわけでもなく、靴が置いてあるわけでもなく、傘すらなかった。 「こっち……」 レイラにリビングに案内される。 中に入ると、何もなかった。 驚いて突っ立っていると、いきなり、横のクローゼットから、何か飛び出し、抱き締められた。 「菜々子ちゃーん!待ってたよ!」 「………………ひっ!」 岩尾だった。嬉しそうに、首筋を舐められ、鳥肌が立つ。 「なんで……?」 「あとは、私、知らないから」 レイラは冷めた目でそういうと、部屋を出ていった。 「ちょ、ちょっと待って!」 「菜々子ちゃん、一緒に遊ぼー」 「いやっ!やめて!」 体中なでられる。ブラウスに手がかかり、脱がそうとする。 「やめて!」 「ちっ、抵抗すんなよ。おい、お前ら見てねーで手伝えよ!」 どこから出てきたのか、数人の男たちが立っていた。 「お、始まったか」 「お前ら手押さえろ!」 「へいへい」 なぜか岩尾の指示で、男子生徒たちは、脱がせやすいように、菜々子を床に押さえつけた。 骨が折れるかと思うほどの力だ。 それでも菜々子は暴れ、大声を上げようとする。 「や、やだやだやだ!!」 ニヤニヤ笑う岩尾が菜々子の胸をゆっくり揉みしだく。 「今日は何色のブラジャーかなぁ?昨日は赤だったよねぇ?」 確かに、昨日は赤だった。透けていたのだろうか。 菜々子は必死に身をよじるが、岩尾はばっとブラウスを左右に開いた。 ボタンがブチっと飛んでいった。 「じゃーん!今日は紫でしたー!」 「おおー!でけー!」 菜々子を押さえつけていた男子も興奮気味に食いつく。 思わず力が抜けた一瞬で、菜々子は手を振り払った。 「りょうまぁ!はやてぇ!たいちぃ!助け……!」 「おいっ!静かにしろ!」 慌てて口を押さえられる。 「んー!!」 「ぇへへー。ブラ外しちゃうよぉ」 「んんっー!」 岩尾はブラジャーを思い切り下に引っ張り、菜々子の胸を露にした。 布に引っ張られ、肌が痛んだ。 「おぉー!」「ピンク乳首」「やっぱでけぇな」 また、男子の嬉しそうな声が響いた。 「次はぁ~、ぱんちゅ~!」 「んー!」 岩尾は嬉しそうに菜々子のショーツに手を伸ばした。 体をねじり、抵抗するも、簡単に剥ぎ取られ、股を開かれる。 「じゃーん!菜々子ちゃんのお◯んこー!!」 「ふー……ふー……」 全力で抵抗してきた菜々子はだんだんと力尽きてきた。 「さてと、じゃあ、一番のお楽しみ行きますか」 「んー!」 菜々子は再び暴れだした。 このまま、最後までされる……。 「おっぱい、いただきまーす!」 岩尾は菜々子の乳首にむしゃぶりついた。 気持ち悪いザラザラした舌が、ペロペロと舐める。 「んんんー!!」 首を振って抵抗するも、岩尾はその反応を喜んだ。 「くそぉ。俺もヤりてー」 不満げな顔で二人の男は菜々子を押さえ続ける。 「へへ、気持ちいい?あー、もう、我慢できん」 岩尾はベルトに手をかけた。 菜々子の目の前に岩尾のモノが出される。 ボーボーに生えたチン毛の中に、みすぼらしいモノがちょこんと菜々子を向いている。 「ぃやー!!」 涼真とレイプごっこをよくやっていたが、そんなのとは全く違う、岩尾の気持ち悪さに嫌悪感と恐怖に襲われる。 「菜々子ちゃん、ひとつになろっかぁ?」 「んー!!」 菜々子は最後の力を振り絞り、精一杯暴れた。 男子はそれを押さえつけるため、さらに力をくわえた。 骨が折れるのではと思うほどだった。 岩尾も太ももをがっちり掴み、汚いモノをあてがう。 ニタァと笑う岩尾の顔に、寒気が走る。 「んー!んー!んー!」 「すっげぇ、暴れるなこの女」 「さっさとぶちこめよ」 「じゃあ、行くよー!合体!!」 ぶちゅっ! ろくに濡らされていない、アソコに岩尾のものがぶちこまれる。 嫌悪感が止まらない。 吐き気がする。 涙が溢れ出た。 「ああぁ……菜々子ちゃんの中、きもちいーー。あったかいんだねぇ」 「ふー、ふー」 挿入され、男子たちは少し手を抜いた。 口の手を振り払うと、菜々子は叫ぶ。 「いや!抜いて!抜いてよ!気持ち悪い!!」 「ぇへへ~」 岩尾はニタァと、嬉しそうに笑うと、菜々子にキスをした。 「いやっ!いやぁっ!」 菜々子は顔を振って抵抗するが、手で顔を固定され、無理矢理キスされる。 臭い涎の臭いでは吐きそうになる。 「いやぁ……やめてぇ……」 「ふふー。菜々子ちゃんのお口おいちぃ」 岩尾は腰を菜々子に叩きつけながら、ニヤニヤ笑った。 「菜々子ちゃんって、意外にバカなんだね。簡単にホイホイついてきて、ここはね、親父が管理してる物件。 勝手に鍵かりちゃった」 近くで見ていた男たちがしゃべりはじめる。 「レイラ、広瀬のことめっちゃ嫌いだよな」 「そうそう。サッカー部のエースのやつ、好きだったんだけど、そいつは広瀬に告って、振られたらしいじゃん」 「八つ当たり?女ってこわー」 菜々子は、今はもう逃げてしまったレイラのことを恨んだ。 相変わらず、腰を振り続ける岩尾は、結合部を見て、ニヤニヤと笑った。 「菜々子ちゃんの中に入ったー。出たー。入ったー。ほら見て、菜々子のま◯このエッチなお汁で俺のち◯こがテカテカだよ。そんなに俺のち◯こ気持ちいい?ね?気持ちいい?」 岩尾のものは涼真たちに比べれば、情けないほど小さかった。 キモイ男のキモイものを、体に入れられているという精神的苦痛が、全身を鳥肌立たせた。 虫がついたら手で振り払えるが、この男を手で振り払おうにも、体格差や腕力差があって、到底無理だった。 「いやぁぁ……もう、やめて!」 どんなに不快から逃れようとしても叶わない。 気が狂いそうだった。 岩尾はもう一度、耳元で囁く。 生暖かく、臭い息が顔にかかる。 「ねぇ、俺のち◯ぽ気持ちいい?」 首を左右に思いっきりふる。 抱きしめられ、目を見開く。 「菜々子ちゃん、ちっちゃくて、かわいいなぁ~。このまま、抱き潰しちゃいたいな。ゲヘヘ」 「うわ、かわいそー」「きも……」 その場にいた男子生徒が、犯されてる菜々子を見て、笑っている。 スマホで動画か何か撮っていた。 「やめてぇ……撮らないでぇ……」 「大丈夫。ネットにあげたりしないから」 「家帰って、オナニーのおかずにするだけだよ」 「あぁ~、気持ち良すぎて、もう出ちゃいそう」 「い、いや!やめて!中に出さないで!!」 ピルを飲んでいるため、妊娠の心配はないものの、キモい男の精液なんて胎内に出したくない。 「お願い……レ◯プしたこと……誰にも言わないから……中だけは……やめて……」 「えー、どーしよっかなぁー」 「やめてぇー!」 ほとんど体力がなくなっていた菜々子は、必死に岩尾の体を引き剥がそうとするが、びくともしない。 岩尾の動きが早くなる。 「菜々子ぉぉぉ!孕めよぉぉぉ!!」 パン!と菜々子の奥深くに挿入し、ドクドクと精液を注ぎ込む。 岩尾はこの上ない征服感に満たされた顔をしていた。 「あーぁ、菜々子ちゃんの中に出しちゃったぁ。幸せ~」 反対に、菜々子は絶望的な顔をして、震えていた。 やがて、手で口を覆って泣き出す。 「う、うぇん……」 「記念写真撮ろかぁ」 菜々子のすべてが見えるように、脚を開き、持ち上げ、頭を無理矢理おこし、ま◯このアップで遠くから菜々子の顔が見えるアングルで撮る。 「うっ……うぇん……もぅ、やだ……」 菜々子は諦めたように泣いていた。 満足気に岩尾は見ていた男子に言った。 「はい。お待たせ。君たちもヤっていいよ」 「ヤる前にここの掃除だろ」 「お前が中に出したま◯こは、汚くて入れれるかよ」 「だよな」 男子生徒たちは割りばしに菜々子のハンカチを巻いたものをつっこんだ。 「い、いたい!」 「こんなんで、いいか。お前先入れろって」 「お前が入れろ」 「早く」 入れたいが岩尾の次は無理だとお互い押し付けあうが、我慢できずに、一人の男子生徒が入れた。 「え……いやぁ……たすけてぇ……」 二人目の男子生徒が腰を振る横で、他の生徒が菜々子の鞄を漁り、スマートフォンを見つけた。 「やめて!触らないで!」 ロックはかかっておらず、画像フォルダを見られる。 颯や涼真、太一とたこやきパーティーしたり、海に遊びに行ったときの写真がたくさんあった。 「お前のフォルダ、男と遊んでる写真ばっかだな」 「この男、彼氏?」 並んで、頭を寄せ合い、笑っている颯の写真を指さされる。 「…………」 「えー?違うのー?どっちー?」 「こいつ、この前、バスケ部の背高い男と一緒に歩いてるの見たぜ」 「浮気?」 「かわいいからって調子のってんじゃねーぞ」 「ちがっ、あっ、あぁ、う……ん、あっ、とも、だぁち……」 「友達のわりには距離近くね?」 「だって……あっ、ちっちゃい、ぅ……あっ、ころから……あぁっ……」 「うわ。男たらし。調子のってんじゃねーよ」 「あうっ……あぁっ……!」 いつの間に終わったのか、3人目の男に入れ替わる。 無理矢理体を引っ張られ、うつ伏せにされる。 「この淫乱女。お前のま◯こぶっ壊して、使い物にならねーようにしてやるよ」 「あぁっ!」 もう誰が入れているのかもよくわからなかった。 「ほら、もっと声出せよ」 お尻をバチンと叩かれた。 「ぁああ!!」 横から別の男が胸はもみくちゃに揉む。 「痛い!やめて!」 「あー!広瀬のま◯こ!マジ気持ちいい!!」 「おら、口開けろ」 目の前に男が髪を掴み、顔を上げさせた。 引っ張られる痛みに、菜々子は渋々口を開ける。 「ぅぐ……!」 「おら、奥までちゃんと咥えろ!」 「うわ、かわいそー」 「おっ、なんか、しまったぞ。ぬちゃぬちゃしてて、マジでオナホみたいだわ」 押さえつけられ、腰を延々に、ただただ、この男の都合で振られ続ける。 本当に物のように扱われている気分だった。 「お前、オナホの才能あるよ」 「あー、出た出た」 「俺も出る」 「きゃっ……!」 口に入れていた男が菜々子の顔にぶっかけた。 気持ち悪い。臭い。 拭いたいのに、男に腕を掴まれており、叶わない。 休む時間も与えられず、4人目の男が腰を掴んだ。 「はぁ……はぁ……きゅうけい……させ……て……」 「俺は散々待ってたんだよ」 逃げようと1,2歩這いつくばると、乱暴に脚を掴まれ、引きずられ、中にぶちこまれる。 「あぅ!……ふぁ、あ……も、やだぁ……」 アソコはひたすら擦られ、痛みが出てきた。 「やだぁ……やさしくして……」 体中、力任せに掴まれ、引っ張られ、押さえつけられ、痛い。 内出血のような痣になってしまっていた。 「ふぅ、う……いた……ぃ……」 菜々子が泣いていても、男は腰を止める様子はなかった。 「もぅ……おわって……」 「うひー!さいこー!」 パンパンパンと男が腰を打ち付ける音と、見ている男たちの笑い声、菜々子の苦しそうな声が部屋中に響いた。 「きったねぇ。さすがにこんな汚ねぇ女、桜井たちは抱かねーだろーなぁ。残念だったな(笑)」 「もうお前なんか、ポイされて終わりだ」 「公衆便所(笑)おら!おら!おら!」 腕を後ろに引っ張られ、激しく腰を打ち付けられる。 「待って、だめ、だめ、だめ、だめ、あぁあああああああっ!……」 菜々子は叫び声を上げると、体を硬直させる。 男が手を離すと、ばたりと床に倒れた。 突き出されたお尻がビクビク痙攣している。 「あ……あ……」 「菜々子ちゃん、もしかして、イっちゃった?」 「うわ、無理矢理されてイっちゃうとか、変態だな」 「う……ぅ……」 自分でも悔しくて涙が出た。 手で顔を覆う。 「よっと……」 「きゃぁ!」 腕を引っ張られたまま、男が寝転び騎乗位の状態にされた。 「へへ、ずっぽり入ってんの丸見えだねー」 「うわ、おっぱい揺れてんのエロ」 膣の奥まで入ってしまわないよう、腕や脚で支えようとする菜々子だったが、見ていた男たちに手足を取られ、重みで奥までずぶずぶと入ってしまう。 「ぃああぁっ!」 男が下からガンガン突き上げる。菜々子はのげぞった。 「……あっ、あっ、だめ、またイっちゃう!」 「イけよ」 「いま、イった、ばかり、いや、いやいやいや……!」 首を振り、叫ぶが、誰も止めようとしてくれない。 「だ……め……あぁ!」 菜々子は腰を浮かせ、えびぞりになる。 「イけ!イけ!イけ!」 「ぁああああっ…………………!!」 ぴゅぅとアソコから液体が飛び出た。 「ぅお、やべー、こいつ、潮吹いたぞ」 「めっちゃ感じてんじゃん」 「どんだけ変態なんだよ」 「はぁ……はぁ……はぁ……」 菜々子は虚ろな目で、口を大きく開け、荒い呼吸をした。 どさっと床に下ろされると時折びくんっと大きく腰をはねらせる。 今度はまた別の男が来た。 「いえーい。2周目」 「ぁああっ!いや!壊れる!壊れる!おま○こ壊れる!」 菜々子が狂ったように叫んだ。 「もう!いやぁー! 」 「うるせーなーもー」 男が仰向けの菜々子に馬乗りになり、口に突っ込むんだ。 「う……ぐぇ……」 手を伸ばして抵抗しても、他の男が腕を押さえる。 顔を固定され、喉奥まで入れられる。 「ぐっ、ぐえっ!」 えずいても、男は構わず笑っていた。 「んぐぐっ!うぐ……」 ま◯こは相変わらず腰を叩きつけられる。 両方の胸を誰かが揉み、乳首を引っ掻く。 めちゃくちゃな責めの連続に、精神が崩壊しそうだった。 「ぅぐー!!」 「うひひっ、たのしー!」 岩尾が喜んで菜々子の写真を撮りまくる。 「菜々子ちゃーん、こっち向いてー!」 顔のほとんどを覆われながらも、菜々子は顔と目を僅かに動かし、カメラを睨んだ。 「わー、いい顔。睨んでんのも、かわいいねー!」 頭がクラクラしてきた。 こんなときに、なぜか、涼真や太一、颯との楽しくて気持ちいい行為を思い出してしまう。 「りょうまぁ……はやてぇ……たいち……」 自分を気持ち良くしてくれた男の子たち。 このままヤり殺されたら、二度とあんな幸せな時間なんてこない。 焦点の合わない目で、天井を見つめながら、菜々子はかすかに声を出した。 もう、自分が自分ではなくなっている。 「おい、こいつ精神崩壊してね?」 「ついに、ぶっ壊れちゃったか(笑)」 「あーぁ、かわいそー」 「死んじゃう……」 「あ?」 「死んじゃう……ゆるして……」 「この程度で死なねぇよバーカ」 「ふぅ……うっ……げほっ……」 「なに、疲れてんだよ。てめぇ、寝ころんでるだけだろ」 「腰振ってるこっちのが大変だからな」 「おら、ちゃんと喘げ!」 「ぁああっ!!」 お尻をパチンと叩かれ、また叫ぶしかなかった。 もう何人相手したかもわからない。 休憩した男たちが代わる代わる菜々子の体を弄ぶが、菜々子は数分たりとも、解放してもらえず、常に激しい刺激を与え続けられた。 「なんか、声聞こえなくなってきたけど、この女大丈夫?」 「目、死んでない?」 「息してるからいいっしょ」 あれから何時間たっただろうか。 ひどく長い時間経ってしまった気がする。 体が痛い。重い。動かない。 全身泥の中に使って、ずぶずぶとそのまま下に落ちていくような感覚だった。 菜々子は掠れた声で聞いた。 「…………いま……なんじ?」 「あ?オナホに時間なんて関係ねーだろ」 「…………」 あの自由奔放な母でも、夜になっても娘の姿が見えなければ心配するはずだ。 太一たちとのグループLINEは、くだらないことで毎日、誰かしゃべってる。 自分が既読されなかったら、気づきそうだけど、実際、そういうことあったことがないのでわからない。 マメな颯なら、気づいてくれるかもしれない。 「……たすけて……りょうま……はやて……たいち……」 バリーンと窓ガラスが割れる音がした。 岩尾を始め、男たちが一斉に固まる。 「な、何?」 「なんの音だよ!」 「隣の部屋じゃね?」 「ガラスが割れ……」 「菜々子!」 バタバタと音を立て、靴のまま、涼真と颯、太一が部屋に入ってきた。 「何やってんだ。お前ら!」 菜々子の周りに固まっていた男たちの中にずかずかと入っていく。 男たちはおろおろと離れた。 颯が菜々子を抱きしめる。 「菜々子、もう大丈夫だよ」 「はやて……わたし……汚い……」 「そんなことないよ」 すっと抱っこされると、廊下に運んでくれた。 颯の服なのか、何かで体を包まれ、またぎゅっと抱きしめられた。 「なんでここ……」 「心配だから、菜々子、GPSつけとこうって前話してたじゃん」 「そっかぁ……。やっぱりみんな助けにきてくれた」 そのまま、菜々子は安心したように、目を閉じた。
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