第6話「願望」

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第6話「願望」

「お邪魔しまーす」 慣れた様子で靴を脱ぐと、勝ってに家の中へ上がっていった。 「おー、来たか。これ」 「わぁ、すっごーい!ゴディバのケーキとか初めて!」 涼真が冷蔵庫から取り出したケーキを見て、歓喜の声を上げる。 もうケーキが入ったパッケージから、おいしそうなのがひしひしとわかる。 「切らないの?」 「包丁どこのあるか知らね」 「あるよ、絶対。あ、ほらあった!」 キッチンを使い慣れている菜々子は、他所の家でも簡単に包丁を見つけてしまう。 テーブルに置くと、直径から、何等分に切るか考え始めた。 菜々子の横を、涼真の腕が上に伸びていくのが見えた。 背、高い。腕は筋肉がついてて、血管浮いてる。 あの腕で掴まれると逃げれないんだよね。 鼻も高くて、横顔すごい綺麗だな。 「ん?なんだよ」 お皿を取った涼真が視線に気づいてこちらを見た。 目が合った。 「なんでもない!」 結局、チョコレートケーキは適当に切った。 涼真は作り置きされていたカレーライスを温めていた。 涼真の家族は夜遅くにならないと帰ってこないため、家の中では気兼ねなく過ごせる。 しかし、なんとなく、二人はお皿を持って、涼真の部屋に向かった。 「涼真って、彼女作んないの?」 「いい女がいねーんだよなー」 「涼真の言ういい女って、どんなの?」 「顔可愛くて、胸がデカくて、めんどくさくない女」 「そんな女いないでしょ(笑)」 「やっぱいねーかー……」 「颯と違って、涼真は女の扱い知らないないしねー」 「なんだそれ」 「女の子は、お姫様扱いして欲しいの」 「はっ、めんどくせー」 部屋に入ると、小さなローテーブルに皿を置いて、さっそく食べ始めた。 「んー。おいしー」 「好きなだけ食ってけよ」 「ねー、ねー、スマホに来るアップデートしてくださいって何?」 菜々子はいじっていたスマホの画面を涼真に見せた。 話題が突然変わるのは菜々子のいつものことなので、涼真は慣れっこだった。 「はぁ?そんなことも知らねーの?しとけよ」 涼真は菜々子のスマホをいじると、わざわざ自分の家のWi-Fiにつなげて、アップデートしてくれた。 「なにこれ、もしかしてしばらく使えない?」 「うん」 ピンポーンとチャイムが鳴る。 「あ、宅急便だわ」 涼真は部屋を出ていった。 他人の部屋にひとりぼっちにされた菜々子はふと、涼真のパソコンがつきっぱなしになってるのに気づいた。 興味本位でのぞいてみる。 「あ、エロいの発見」 高校生男子のパソコンに必ずある、ブックマークされている動画サイト。 マウスをドラッグし、大量に保存された一覧を見ていく。 『泣き叫んでる女子高生を無理矢理』 『イってもやめない地獄の50連発』 『男が5人がかりで、色白女子高生を集団レ◯プ』 『問答無用中出し輪〇シリーズ』 『総勢30人による10時間監禁』 他にも過激な謳い文句の動画ばかりだった。 菜々子は少しびっくりしつつも、興味本位で動画を一つ選ぶと、再生ボタンをクリックした。 パソコンにはイヤホンがついており、音が小さく漏れる。 菜々子はビビって付けずにいたが、画面に流れる映像は見た。 一人の女子高生が男たちに引きづられるように、廃墟に連れて来られた。 女子高生は暴れまくるが、男たち数人で、制服を引きちぎるように脱がしていく。 どんなに抵抗しようとも、男の力には敵わず、女子高生は犯されていく。 なんだろう。怖いけど、ドキドキもする。 男の人って力、強い。こんなに動物的に、女を求めるって……。 さらに前のめりに菜々子が姿勢を変えたとき、肘がイヤホンのコードを引っ張ったのか、抜けてしまった。 動画の音声がパソコンから鳴り響いた。 『いやぁあああああああああああ!!』 そのとき、ガチャとドアの開いた音と共に、焦った涼真がいた。 「菜々子!?」 「あ………私じゃないよ」 一瞬、ホッとした顔の涼真だったが、すぐに慌てた様子でパソコンの前に走ると、後ろから覆い被さるように菜々子の目を塞いだ。 「おい!何勝手に見てんだよ!」 「きょ、きょうみ本位で……」 「チッ……」 涼真は一向に手をどけない。 『きゃぁ!いや!やめてぇ!!』 『おとなしくしろや』 『ぶち犯してやる』 動画は相変わらず、流れ続けている。 男たちの怒号や笑い声と、女子高生の泣き叫ぶ声が続く。 「………………涼真、こういうの好きなの?」 「あ、あぁ……」 若干、恥ずかしそうな返事が返ってきた。 涼真はやっと、動画を止めた。 「涼真ドSだなーって、思ってたんだよね」 ふーっと涼真は小さくため息を吐くと、涼真はベッドにすとんと腰を下ろした。 少し、笑っている。 「俺は、女が泣きながら犯されたり、何人もの男に乱暴にヤられるシチュエーションが好きなんだよ。引いたか?」 「ううん。別に。……私も、そういうの、興奮するかも」 「マジで?」 「たまにレイプものの体験談とか読んでるよ」 「……」 涼真は驚いた顔で菜々子を見た。 「もちろん、妊娠したり、痛いのとか嫌だし、ホントにレ◯プされたいと思ってるわけじゃないけど、そういう妄想するのは好き」 「ドMじゃねーか」 「まぁ、どっちかっていうとね。力ずくとか、男らしいじゃん?男の人にそんなに求められて、自分に魅力があるみたいで嬉しいかも」 「ふーん」 ソワソワと涼真は視線を巡らせた。 「……たまに、マジで女襲いたくなる」 自分でも想像以上に張りつめた声が出た。 菜々子から帰ってきたのは、相変わらず明るい声だった。 「じゃー、私襲う?」 「え?」 「涼真に犯罪犯されるよりはマシだよ」 「ヤらねーよ。マジでは」 「涼真になら無理矢理されてもいいかも。顔、カッコいいから」 「なんだそれ。やっぱブサイクは嫌なんだな」 「当たり前じゃん。キモい男なんか、お金払われても無理だよ」 「あははっ!」 涼真は気持ちよさそうに笑った。 「マジでレイプっぽくでヤらしてくれるのか?」 「いいよ」 「っしゃ!」 嬉しそうにガッツポーズをした。 「じゃあ、いらない服あるから、それに着替えるー。一回家帰るね!」 「わざわざ?」 「だって、演出にはこだわりたいじゃん」 菜々子はノリノリで、一度徒歩30秒の家に帰った。 涼真はその間、そわそわした様子で家の中をうろうろしていた。 菜々子は5分もたたないうちに帰ってきた。 「お待たせ」 菜々子は、胸が大きくなり、サイズが合わなくなった水色のワイシャツに、制服のリボン、スカート。 小さく穴が開き、捨てるつもりだった薄手の黒ストッキング。 髪はわざわざ、ハーフアップにまとめていた。 「もう捨てるつもりの服だから、破ってもいいよ」 「マジか」 涼真は嬉しいのか、ニヤニヤと笑った。心臓がバクバクする。 菜々子は相変わらず、にこにこ聞いてきた。 「シチュエーションはどうする?」 「んー、特に親しくもないクラスの男子が、急に家に来て、そのままヤられちゃう的な?」 「ここが私の家って設定?」 「うん」 「じゃあ、そんな感じで」 二人は玄関に移動し、涼真は一旦外に出るため、ドアノブに手をかけ、振り返る。 「全力で嫌がれよ。蹴ったりとかしていいから」 「犯されなかったら、私の勝ちだからね!ミスドおごってよ!」 「いいぞ。みっつ買ってやる。ホントに嫌だったら、おしまい!って言えよ。嫌とか、やめてとかじゃ、やめねーからな」 「やめなくていいよ(笑)」 「手加減しねーからな」 「うん。私のこと好きにして」 ふっと笑うと、涼真は玄関を出た。 心臓がさらにドクドクする。手汗がすごい。 菜々子は、涼真に聞こえるように、少し大きな声を出した。 「え、えっと……よーい、スタート!」 ピンポーンとインターホンが鳴る。 菜々子がドアを開けた。 「どうしたの?桜井くん」 「ここがお前ん家?」 「うん」 「親は?今、一人?」 「うん。お母さん、仕事で夜遅いから」 「ふーん………お邪魔しまーす」 「え?え?なんで?」 勢いで玄関に入ってくる涼真を止められず、ドアを締めると鍵までかけられてしまった。 「どうしたの?」 「……」 「桜井くん?」 固まっている菜々子にがばっと後ろから体を抱き締められる。 驚き、目を丸くしていると、力いっぱい胸を揉まれた。 「いったぃ……な、なに!?桜井くん!?」 涼真は腕を掴むと、廊下からリビングに引きずる。 抵抗しようと座り込むも、男の力は強く、簡単に引っ張られる。 「いや!いたい!」 本音だった。 腕が折れると思うほど、強く捕まれる。 ズルズルと床を引きずられ、ソファーに投げられるように押し倒された。 すぐに起き上がろうとしたが、上から涼真がのしかかり、腕を押さえくけられる。 「いやぁ!やめて!何!?」 菜々子の脚の上に涼真の膝がのる。 体重が菜々子にのしかかり、体が悲鳴をあげた。 涼真にプレイを承諾してしまったことを今さら後悔した。 でも、終わるようには言えなかった。 スイッチの入った男が簡単に止められるわけない。 止まったとしても、相当機嫌が悪くなるに決まってる。 涼真は菜々子のシャツを掴むと、力任せに左右に引っ張った。ボタンがプチプチと飛び、破れる。 「いやぁぁああああ!」 ブラジャーが露になる。 菜々子の怯えた顔を見て、涼真はニヤリと笑った。 「お前のこと、ずっとむちゃくちゃに犯してやりたいと思ってたんだよ」 「いやー!」 菜々子はとにかく叫び、体をめいっぱい動かして抵抗した。 「いやぁああああ!」 「嫌なら、ちゃんと抵抗しろよ。このままだとぶちこまれるぜ」 「抵抗してるじゃん!嫌だってば!ねー、お願い!やめて!!」 菜々子は涼真の胸を押し返すが全く意味なかった。 脚をバタつかせても、何もならない。 黒タイツは引き裂かれ、そこら中に電線を作る。 ショーツを引きちぎるように脱がされ、その辺にポイっと捨てられた。 またまた、菜々子の脚が涼真の太ももに軽く当たった。 髪を掴まれ、がんっと、ソファーに押し付けられる。 涼真の低い声が心臓に突き刺さる。 「いってぇな。ぶっ殺すぞ」 体が固まる。 心臓がバクバクして、手が震えてるのがわかった。 左右の脚を上げられ、アソコが丸見えになる。 「いやぁああ!誰か!助けてー!!や、やめて!いれないで!」 涼真のものが出されたと思ったとたん、ぶちこまれた。 目を見開く菜々子。 「ぁああああああああ!」 少々痛みはあったものの、このシチュエーションに興奮していた菜々子は多少濡れていた。 「うおぅ、気持ちー!!すっげー、締め付けてくる」 「やだ!やだやだ!」 「顔可愛いし、いい体してるし、ホント、お前、興奮するわ。前からヤりたいと思ってたんだよ」 涼真は嬉しそうに笑いながら、ガンガン腰を動かしてくる。 「あー!腰止まんねぇ!」 「いやぁ!」 「泣き顔もサイコーだな」 涼真は菜々子の顎を掴むと、キスをした。 「んんっ!」 首を振り、拒絶しようとするが、びくともしない。 舌を絡めるように、濃厚なキスをされながら、腰を振られている。 「んんっ、や……、んー!はぁ……!やだぁ。抜いてよぉ、抜いてよぉ……」 ぐちょぐちょと粘着質な音が鳴る。 「犯されてるくせに、ま◯こは濡れてんじゃん」 いくらもがいても何もできない自分とは対照的に、腰を振りながらも、笑いながらしゃべる涼真を、睨んだ。 「さいてい……」 「へへへっ」 右の胸を力いっぱい、鷲掴みにされる。 「いったぃ!」 手に収まらない胸が変形する。 「でっけぇ胸、ホントお前変態だな」 「いたいー!」 乳首がいつもよりやや強く、甘噛みされる。 「いたぁぁぁぁ!やめて!乳首とれちゃう!!」 「やらしい乳首しんじゃん」 「や……」 涼真は菜々子の肩を掴むと、無遠慮に腰を叩きつける。 菜々子の脚が力なく、ゆらゆら揺れた。 「あっ、あっ、あっ……」 「気持ちいいのか?なぁ?」 「…………」 菜々子は涼真を手で押し返そうとしながら、睨んだ。 涼真は、はぁ、はぁと荒い息遣いで遠慮なく腰を振る。 「中に出すぜ」 「や、やめて!妊娠しちゃう!」 実際はピルを飲んでるので、妊娠することはないが、涼真が興奮するならと菜々子は叫んだ。 「やめてぇ!!」 胸を押し返すが、びくともしない。 「やだ、やだ、やだ! 涼真はニヤニヤしながら、腰をさらに激しく振り続けた。 「孕め!!」 「いやぁあああ!」 やがて、ぐっと涼真の腰が押し付けられたかと思うと、びくんびくんと涼真のものが跳ねた。 ゆっくりと引き抜かれる。 いつもイくのが遅いにも関わらず、今日は早かった。 「うっ……ひっく……ひどぃ……さいてぃ……」 白い体液が菜々子のアソコからたらーと垂れる。 髪はぐちゃぐちゃ、服は乱れ、黒タイツはびりびりに破れていた。 菜々子は体を丸め、震わせていた。 「ぅ、うぇ……ひっく……」 一度射精し、賢者モードに入りかけた涼真だったが、その光景に、頭を鈍器で殴られたような衝撃を感じた。 萎えかけたものがまた、一気に勃起する。 菜々子の腕を掴むと、床に乱暴に引きずり下ろす。 「きゃあ!」 もう終わりだと、内心、ほっと一息ついていた菜々子は本気で驚く声を上げ、ソファーから転げ落ちるように、下ろされた。 床にうつ伏せになっていた菜々子の腰を掴み、上にもちあげ、四つん這いにさせる。 間髪入れずに、アソコに衝撃が走った。 「ぁああああああああ!」 菜々子は腕を後ろに伸ばし、涼真の太ももを押さえ、動きを止めようとささやかな抵抗をする。 涼真はその右腕を引っ張る。左手では、頭を掴み、床に押さえつけた。 「もう、やめて!ゆるして!!あぅ……!」 耳元で涼真の声が聞こえた。 「足りねーんだよ。ヤらせろ」 ゾクゾクする。優しくもない、嬉しそうだがどこか残虐さを感じるような声だった。 「レイプされながら、感じてきたんだろ?変態」 「ちが……あぁっ!」 涼真がおしりを叩く。パン!と気持ちいいほどの音が部屋中に響いた。 お尻がじーんと痛い。引っ張られている右腕も、押さえつけられてる頭も痛い。 「もぅ、やめて……」 涼真は足の裏を床につけ、中腰の体勢で上から下に叩きつけるようにピストンする。 Gスポットがひたすら擦られる。 「ぁああああああああ!!」 菜々子はたまらず叫んだ。 やがて、涼真は抜き、どさっと菜々子を床に放り投げるように手を離した。 涼真につきだされたお尻はぶるぶると痙攣していた。 「犯されてイったのか?淫乱女」 「はぁ……はぁ……はぁ……」 痙攣か続く菜々子の腕を掴み、起き上がらせる。 頭を掴むと、頬にち◯こをピタピタと押し当てた。 「や……」 菜々子は振り払うと這って逃げようとした。 2回も連続で激しくされ、さすがに限界だった。 しかし、散々抵抗し、体力が残っていないためか、大して逃げられず、涼真に腕を掴まれる。 「おい、逃げてんじゃねぇよ」 「いや……もういや……無理……」 「おら、口あけろ」 首をふるふると振った。パン!と音を鳴らし、今度は頬を叩かれた。 叩かれた勢いで、髪が揺れた。 加減した音だったが、それでも、叩かれたところはじーんと痛む。 「開けろっつってんだろ」 菜々子は恐る恐る口を開ける。 「噛んだら、ぶっ殺すからな」 髪ごと頭を掴み、逃げられないようにされると、無理矢理奥につっこまれた。 「おっ、ぅえっ!」 反射的に頭を引こうとするが、さらに、掴まれ、限界まで押し込まれた。 「もっと、奥まで入るだろ」 「んぐぅ……!」 目を丸くさせ、えずき、体が跳ねる。苦しくて、苦しくて、逃げようとするが、涼真はそれを許さなかった。 まるで性器で遊ぶように、出し入れを始める。 引かれ、一瞬楽になったかと思えば、すぐに喉奥まで押し込まれ、むせかえる。 涙が溢れ、頬伝っていった。 「んぐぇ、ぐぇ、ぐぇ……」 「苦しいか?」 満足そうに涼真は笑った。 「こっち見ろよ」 「ぐぇ、ぐぇ……」 「見ろって。殺すぞ」 菜々子は、無理矢理ち◯こを咥えさせられたまま、涼真を下から睨んだ。 「へへ、その顔たまんねぇな。おー、気持ちいい」 「ぐぇ、ぶぇ、ぐぇ、ぶぇ、ぶぇ……」 息ができない。苦しい。吐きそう。 突然、ち◯こが抜かれた。 「はあ、はあ、はぁ、はぁ」 必死に肩で大きく息を吸う。 しかし、すぐに、口にち◯こが入れられ、苦しくなる。 もう死ぬと思うと、またち〇こは抜かれ、息ができた。 しかし、呼吸し足りないまま、またち〇こがぶちこまれる。 これが数分間続いた。 涙と唾液で顔も体もぐちゃぐちゃだ。 頭がぼーっとしてきた。 やばい。ホントに死ぬ……。 「あ……出る……」 限界まで押し込まれると、ねばねばとした液体が溢れ出てきた。 「おら、飲めよ」 「うっ……ぐぇ……」 さらに喉奥に押し込まれる。体を震わせながら、菜々子は必死に飲み込んだ。 やっと涼真は手を離してくれた。 「ぷはぁ……ごほっ……はぁ……はぁ……はぁ……」 飲みきれなかった精子や唾液が口から落ちていく。 「あーぁ、汚ったねぇ顔」 むせかえり、呼吸が整わないまま、脚を掴まれる。 引っ張られ、体勢を崩した。 手をつき、僅かながら、体をかばう菜々子をもう一度、ぐっと脚を引っ張り引き寄せ、脚を開かせた。 「もう、やめてぇ……」 膝が床につくほどお尻を高くあげられ、中腰のまま涼真にいれられた。 自分のものが菜々子に出入りしているところと、それによって悲痛な表情で耐え、精液を口から零した菜々子の顔がたまらなかった。 「あっ、あっ、もう、いやぁ……!」 「お前がエロすぎて、全然萎えねーわ」 「あっ……あっ……」 菜々子の声は枯れ、弱々しい声が漏れるだけだった。 「なんだよ。もう力尽きたのか?もっと声出せよ」 涼真は繋がったまま菜々子を抱きしめると、持ち上げた。 「やっ……!」 何をされるか察した菜々子は抵抗しようとするが、力が全く入らない。 駅弁の体勢で、腰を高速で叩きつける。 「ぁぁあああああ!」 ガクガク揺さぶられ、落ちそうになる恐怖を感じ、菜々子は涼真の首にしがみついた。 「あっ、あっ、あっ、だめぇ、とめて、とめてっ、あぁあああっ……!」 急に菜々子の声が聞こえなくなり、ぐったりとした。 「イったのか?やっぱ変態だな」 そのまま床に下ろすと、腰を掴み、激しく振った。 「あっ、いやっ、だめっ!」 胸がぶるんぶるんと揺れる。菜々子は涼真の手を掴み、引きはがそうとするが、まったく力が入らない。 「あぁああああああ!!」 「あー!!!イくっ!」 大きな声絞り出したように叫ぶと、涼真は奥まで腰を突き入れ、菜々子の中にどくどくと精液を流し込んだ。 しばらく、そのまま動かなかった。 菜々子はすでに、押し返す力など残っておらず、ぐったりと目を閉じて、ただ、ただ荒く息をしていた。 このまま、気を失いそう……そう思っていると、おでこに柔らかいものが触れた。 「おしまい」 目を開けると、満足そうに笑っている涼真がいた。 涼真がおでこにキスしていたようだった。 「……はぁ、はぁ……はげし、かったぁ……」 「よかったぜ」 「た、て、な、い……だっこ……」 「ほいよ」 涼真は菜々子をお姫様抱っこすると、浴室に向かった。 湯船にお湯を溜めながら、菜々子の体を優しく洗い流した。 「髪までぐちゃぐちゃだな」 「洗っちゃう。汗かいたし。涼真、激しいんだもん」 「だってよ。お前、めっちゃいい声で泣くからさ。スゲー興奮したし。マジでよかったぜ。あー、たまに、睨んでくるのもよかったなー」 未だに興奮してるのか、涼真は思い出しながらニヤついた。 全身洗い終わると、また涼真にだっこされ、湯船につかった。 涼真の背中にもたれ掛からせるようにくっつくと、恥ずかしそうに見上げた。 「私も興奮、したかも。男の人の力って、やっぱ強いね。涼真本気なんだもん。ちょっと怖かったし」 「お前、ガチ泣きしてた?」 「本気では泣いてないけど……」 「じゃあ、あれ演技なのかよ」 「演技というか……。犯されてる自分に酔って泣いてる的な」 「なんだそれ(笑)」 「でも、でも、怒鳴られたときは、本気で心臓バクバクしたからね!」 「今度は颯と太一も混ぜて、男三人で犯すパターンやらせてくれよ」 「え!?男三人もいたら、絶対逃げられないよね」 「だろうな」 涼真は菜々子の腕を手にとり、眺めたり、胸を見た。 にの腕のところがうっすら痣になりかけていた。 「痛いか?」 「ううん。大丈夫」 「痛かっただろ?」 「ちょっとね。あれくらいなら、大丈夫。逆に興奮する(笑)」 「ドM(笑)」 涼真は指先でピチャッと水を弾き、菜々子にかけた。 きゃっと声を上げて、目を閉じる。 「また、ヤらせてくれよ」 「いいよ」 涼真は菜々子を抱きよせ、ぎゅっと抱きしめた。 「ありがとな」 「うん」 これを機に、菜々子は涼真のレイププレイに付き合うことが増えていった。
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