第8話「ラブラブエッチ」

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第8話「ラブラブエッチ」

菜々子の家近くに、おしゃれなカフェレストランがある。 リーズナブルな価格で、インスタ映えする料理を提供するこの店は、女子高生がたくさん訪れていた。 「颯くん、ウェイターの服、似合ってるよねー」 「かっこいいー」 多くの女性客がチラチラ見ているのは颯だった。 白いシャツに黒のベストとスラックスで料理を運び、接客する姿はとてもかっこよかった。 半年前からバイトを始めたが、今では颯を目当てに、同じ学校の女子生徒がお客さんとして多数訪れていた。 その店の片隅で、菜々子はぽつんと一人で座り、カフェオレを飲んでいた。 スマホの画面には、『ごめん、今日行けなくなった』と友人からLINEが来ていた。 このカフェで待ち合わせしていたが、ドタキャンされてしまったのだ。 今日一日何しようと店内に視線をめぐらせば、また、女子が目線で颯を追いかけ、こそこそ話しているのが聞こえた。 「優しいし、イケメンだし」 「颯くんと付き合えたらなー」 イケメンで人当たりもよく、気が利く。これでモテないはずなかった。 わざわざ教えてくることはなかったが、毎週毎日、女子から告白されているようだった。 それでも、彼女を作ったとか聞いたことはなく、それも不思議だった。 その颯が自分に微笑みながら、歩いてくる。 「菜々子の友達遅いね」 「あー、ドタキャンされちゃった」 「マジ?残念だね。じゃあ、苺パフェ食べる?俺のおごりだよ」 「やったぁ!食べる!」 「すぐ持ってくるね」 颯、気にかけてくれるし、優しいし、素敵だなーと、キュンとしていたら、ドタキャンされた怒りはどこかへ行ってしまった。 すぐに颯は苺パフェを持ってきてくれた。 「お待たせ」 「ありがとう。んー!おいしー」 菜々子が口に入れたスプーンからじわーと、苺の甘味と酸味が口の中に広がった。 「菜々子、明日暇?どこか行かない?」 「行くー!」 「菜々子どこか行きたいとこある?」 「うーん……ラーメン!」 「ラーメン?」 「うん。私、ラーメン好きなんだけど、なかなか女一人じゃ、お店入りづらくて」 「いいよ。じゃあ、ラーメン行こうね」 「やったぁ!」 翌日、家まで颯が迎えにきてくれた。 菜々子は薄いピンク色で、七分袖のリブニットに花柄のフレアスカートだった。 体にピタっとフィットするリブニットは、菜々子のGカップの胸をこれでもかと押し上げていた。 一瞬、颯はそこに視線を止まりかけるが、すぐに全身を視認し、笑った。 「かわいいね。その色、菜々子によく似合うよ」 「ありがとう。新しく買ったんだ」 「じゃあ、ちょうどこれ、似合うかも」 颯は鞄からラッピングされた小さな箱を取り出した。 別に今日は誕生日でもなんでもない。 「私に?開けていい?」 「うん」 中を開けると、細く、シンプルなブレスレットだった。 「あ!これ、欲しかったの!」 「前、雑誌でじーっと見てたなーと思って」 「ありがとう!」 菜々子はさっそく手首につけ、颯に見せた。 細い、白い手首に良く似合っている。 「どう?」 「可愛い」 「颯はなんでそんなに優しいの?」 「ん?菜々子にはいつもお世話になってるからね。なんでもしてあげたくなっちゃう。さ、行こう。お腹空いてるでしょ?」 「うん!」 颯に手を引かれ着いた先は、菜々子がずっと気になっていたというラーメン屋だった。 案内された席に座ろうとすると颯が止めた。 「ちょっと待ってね」 「え?」 「椅子汚れてるから」 菜々子が座ろうとしていた座面になぜか麺が数本と、スープがポタポタ落ちていた。 颯は店員が持ってきたおしぼりを開ける。 小太りな男性店員が拭きますと言ったが、颯はやさしく言いながら、手を動かした。 「大丈夫ですよ。もう一つおしぼり持ってきてもらえますか?」 颯は自分で椅子を掃除すると、菜々子に笑った。 「お待たせ」 「ありがとう」 よく気がつき、店員さんにも丁寧な対応に思わず、ぼーっと見とれてしまった。 「おいしかったね!ラーメン!」 ラーメン屋を出たとたん、満面の笑みで菜々子が振り返る。 「うん。そうだね」 「しょうゆあっさりでも、うすっぺらくない味でおいしかったなぁ。颯、連れてくてくれてありがとう!」 こんなに喜んでくれて、連れてきた甲斐あったと颯までも嬉しくなった。 ふと、菜々子の視線が何かを見ていることに気づいた。 その視線を追うと、キッチンカーがあった。 どうやら、コーヒーなど飲み物を売っているようで、芳ばしいい香りが風にのって、ここまで届く。 「近く、見に行こ」 颯は菜々子の手を取ると、キッチンカーに向かった。 立て掛けてあるボードには、チョコチップが散りばめられたフラペチーノの写真があった。 「これ、かわいいー!」 「飲む?」 「うん」 颯は菜々子がガン見していたダークモカチップクリームフラペチーノと、自分用にシンプルなコーヒーを買った。 「はい」 「ありがとう。んー!おいしー!」 菜々子がストローをくわえた。 上にのったクリームを舌を伸ばしてぺろっと舐めた。 「……」 別に普通のことなのに、なぜかそれが気になってじっと見てしまう。 「菜々子、ついてるよ」 「ん?」 菜々子の鼻の先にちょんとクリームがついていた。 どうとってあげようかと躊躇しているうちに、菜々子はさっと鞄からティッシュを出し、拭いてしまった。 自分ができず、少し悔しい気持ちでいると、今度は菜々子に声をかけられる。 「颯、靴紐ほどけてるよ」 「あ」 「わたし持つよ」 菜々子は颯のコーヒーを受け取り、両手に飲み物を持った。 颯はしゃがみこみ、靴紐を結ぼうとしたとしたとき、強風が吹いた。 「きゃっ」 菜々子の小さな叫び声に反射的に顔を上げる。 風にあおられ、めくれ上がったスカートの中、菜々子の下着は、まさかの赤いTバックだった。 細い布がアソコに食い込み、ぷにっとハミだしている。 「……」 そのTバックは以前、颯たちがプレゼントとした下着の一つだった。 男三人、それぞれ好きなのを選んだ。 颯は普段、薄いピンク系のブラとショーツを着ている姿が好きだったが、そのときは、たまたま赤がいいと思い、選んでいた。 わざわざ、それが自分が選んだものとは言わなかったが、まさかこれをつけてきてくれるとは。 颯のものが一気に大きくなった。 「あっ……」 間抜けな声を出し、慌てて、菜々子のスカートを押さえる。 「ご、ごめんね。えっと、俺のコーヒー、地面に置いていいよ」 「大丈夫だよ。靴紐結んで」 「う、うんっ」 颯は慌てて靴紐を結ぼうとするが、焦ってなかなか結べない。 こんな、男子小学生が喜ぶような状況で、顔を赤くしてしまっている自分に、さらに恥ずかしく感じる。 「お、お待たせ……!」 まだ顔を赤くしたまま、立ち上がり、コーヒーを受け取る。 一気に飲んでしまい、キッチンカーの横のゴミ箱にカップを捨てた。 「ぱ、ぱんけーきだったよね?駅びるの」 「うん」 「行こうっ」 ろくに菜々子の方を見ず、手を伸ばした。 「あっ……」 颯の手は菜々子のおっぱいに当たってしまった。 よく知るおっぱいだけど、想像以上に沈んでいった。 「ご、ごめん……!」 「大丈夫だよ」 いつもスマートな颯らしくない、テンパった様子に菜々子は声を上げて笑うのは控えつつも、にこにこ笑ってながした。 颯もこういう顔するときあるんだよね。かわいい。 「行こ」 今度は菜々子が先に半歩踏み出し、颯を導いた。 数メートル歩いた先に、駅ビルがあった。 菜々子がエレベーターのボタンを押すと、すっとドアが開き、二人は乗った。 エレベーター内は菜々子と颯の二人っきりだ。 「あー、我慢できるかなぁー」 「なにが?」 「んー……」 颯を見上げると、ムズムズしたような顔だった。 菜々子は小さな声で、少し、恥ずかしそうに聞いた。 「ホテル、とか、行く?」 「大丈夫。今日は菜々子のしたいことする日でしょ?パンケーキ食べたいんだよね?」 「うん」 「期間限定なんだから、今、行かなきゃね」 「ありがと」 なんとなく、そのまま、じーっと颯の顔を見つめた。 颯も見つめ返してくる。 何秒そのままだったかわからない。 はっと自分は颯を欲しているのだと気づいたころには、颯の唇が重なろうとしていた。 しかし、エレベーターのドアが開く音がして、菜々子はパッとかわしてしまう。 目の前にたくさんの客が椅子に座り、列になっているのが見えた。 「う、うわー、すごい人。2時間待ちだって」 「俺は大丈夫だよ。菜々子としゃべってればあっという間だし。菜々子は靴とか大丈夫?」 「靴は、うん、まぁ、大丈夫だけど……。この後の予定も遅くなっちゃうよ」 「この後の予定?」 「う、うん……予定してなかった?」 菜々子は顔を赤くさせ、横を向いた。 意味を理解し、つられるように颯の顔も赤くなる。 「ん、してる……けど……うん……」 「あんまり遅くなると……颯、明日、朝補習あるんでしょ?」 「あー、うん。でも別にそれは……」 恥ずかしいのかなかなかはっきりしない颯の腕にしがみつくと、菜々子が上目遣いで笑った。 「颯、私に気遣わなくていいんだよ」 「う、うん……」 「私も……したい、かも……」 「じゃぁ……」 颯は菜々子の手を握ると歩き出した。 着いたのはラブホテルだった。 部屋を選び、歩き出す。 その間二人は無言だった。 ドアを開け、部屋に入ると、綺麗なソファーとガラス張りのお風呂が見えた。 「わぁ、綺麗なへや……ん……」 言い終わらないうちに、菜々子の唇が塞がれた。 菜々子は背中で壁にもたれるようにすると、激しい颯のキスをひたすら受け入れた。 「んっ、はぁあ……あっ、はやてっ……」 バタンと遅れてドアの閉まる音がした。鞄が床に落ちる。 颯の手が全身を揉むように撫でまわす。 「はぁ……もう我慢できない。入れていい?」 「うん」 颯は菜々子のショーツに手を伸ばした。 「菜々子もびしょびしょじゃん」 「だ、だって、颯が……あぁっ!!」 ぶちゅっと音をたて、颯のものが入る。 ドアのすぐそばで、菜々子は壁に手をつき、後ろから颯が覆いかぶさる。 「あー。気持ちいい」 「あぁ……ぅん……」 ドアの外で一組のカップルが騒ぎながら歩いていく音が聞こえた。 脚がガクガクする。 立っていられないのを、颯が腕を掴み、支える。 「あうっ、あぁっ!」 パンパンパンと音を立て、颯は無我夢中で腰を振った。 「あぁっ、あぁっ、はぁあぁっ……」 「あっ、ヤバイ、イくっ」 苦しそうな声でそう言うと、颯は菜々子の奥で止まったまま動かなくなった。 「ごめん。俺だけ先イっちゃって」 「ふふっ、颯が、私に興奮してくれてるみたいで嬉しい」 「でも、足りないから、まだまだするよ」 「うん」 ゆっくりと抜く。 颯が菜々子をお姫様だっこし、菜々子の鞄も拾い上げる。 菜々子は出されたものが垂れて、床を汚さないようにあそこを手で押さえた。 ベットに着くと、優しく押し倒される。 ふっと顎を持たれると、颯の顔が近づいてきた。 受け入れようとした菜々子だったが、自分の口を手で押さえた。 「ちょ、ちょっと待って!やっぱキスだめ!私、お昼ラーメンだったし!」 「今さら(笑)それに、俺も食べたよ」 「ネギいっぱい食べたし」 「おいしかったね(笑)」 「匂い……」 「気にしないよ」 言うやいなや、颯の唇が重なった。 やわらかく、ゆっくり、優しく舌で唇をなぞられる。 了承の意味をこめ、口をうっすら開けると、ゆっくりと颯の舌が入ってきた。 舌をつつかれ、なぞられる。 とろけそうなキスに全身の力が抜けていく。 最初は控えめだった菜々子も、応えるように颯の舌を伸ばした。 お互いの舌が絡み合う。 ちゅ……ぷちゅ……くちゃと音がなる。 「ん……ふぅ……ん……」 菜々子は颯の首に腕を回した。 今度は上顎を撫でられる。 とろけた体に、敏感なところを舌が這えば、ビビビと電気が走ったような感覚になる。 キスがこんなに気持ちいいものだなんて知らなかった。 「ん……」 目を開けると、颯が見ていた。 至近距離で目が合った。 ふふっと目が笑っていた。 優しいけれど、ちょっとサディスティックで、ドキッとする瞳。 アソコがまた、じんわりとしてきたのがわかった。 颯は顔の角度をどんどん変えていき、舌の動きが激しくなっていく。 歯茎をなぞり、舌と舌が絡み合い、優しく動いていたかと思うと、強く吸われ、また優しく上顎をなぞる。 「ふ……ん……はぁ……ん……」 はぁはぁと颯の荒い息づかいも聞こえた。 颯は口を大きく開けると、すっぽりと菜々子の口を覆う。 「ん……ふぅ……」 菜々子も必死に颯の唇に吸い付いた。 最後に、ちゅっと小さく吸われ、唇が離れた。 とろんとした顔で、菜々子は颯の顔を見つめた。 「気持ちよかったの?」 「うん」 チュとまた颯が菜々子のおでこにキスをした。 「キス止まんないね」 頭がぼーっとしかけていたが、菜々子はニコッと笑って気持ちを切り替えた。 「今度は私の番。颯、寝ころんで」 颯に仰向けに寝転んでもらうと、菜々子は膝を立て、M字に脚を開いていれた。 颯の位置から菜々子の豊な腰のライン、くびれ、下乳がよく見えた。 ゆさゆさと菜々子が体を上下させると、柔らかな胸がぼいんぼいんと上下した。 「いい眺め」 「あっ、あっ、あっ」 「気持ちいいの?」 「きも、ち、いいっ」 「あっ、わたしもっ……」 菜々子は自分の左手を左胸に持っていくと、大きく揉みしだいた。 柔らかい胸が形を変えていく。 「やば……エロすぎ……」 颯の位置からは結合部が丸見えだった。 菜々子の中に自分のものが出たり入ったりしている。 何度もするうちに、先ほどだした自分の液体が泡になって溢れでてきた。 颯も右の胸に手を伸ばして、やさしく揉みしだいた。 「あぁっ、んっ……もっと……」 颯は菜々子の腰を両手で掴み、下から腰を打ち付けた。 「あぁっ!」 菜々子の甘い声に反応した颯は、パンパンと腰を打ち付けていく。 「ちょ、ちょっと、まってぇえ!ああああ!だめぇ」 菜々子は颯の上に覆い被さり、動きが止まった。。 「だめ。私の番!」 颯に抱きつく菜々子の胸が二人の体でつぶされていた。 むぅと可愛く怒る菜々子の頭を颯は撫でる。 「ふふっ」 菜々子を抱き締めると、上半身だけで勢いよく起き上がる。 菜々子に寝かせ、片足をベットの上に伸ばし、その上に颯は体重をかけないように跨る。 そして、もう一本の脚は天井に伸ばすように持った。 結合部だけでなく、股と股が限界まで密着しているような一体感を感じた。 「あぁっ、きもちいい……いつもと違うとこ当たる……」 ゆっくりとじれったいような颯の腰の動きに、自分の中の今まで気づかないような気持ちいいポイントを知る。 「今日は邪魔者二人がいないから、ゆっくりできるね」 「ふふ」 「菜々子のして欲しいとこ全部するよ。どこが気持ちいいが教えて」 「んと……手前のお腹側……あ、ん、そこ……こするようにされるときもちいい……」 「こう?」 「うん。あう……うん、あ……もっと……」 颯は菜々子の顔を見ながら、腰を振る。 一番当たって気持ちいところに菜々子の顔を見れば、すぐわかった。 そこを先っぽでつんつんつくように狙っていく。 「んっ、んっ、ん……」 気持ちよさそうな声を出しながら、物足らなさそうに颯を振り返る。 「どうしたの?」 「ん……」 「何?言ってみて」 「……先っぽだけじゃなくて……奥までいれてぇ」 「こう?」 「あぅ!」 限界まで突き入れると菜々子が大きく体をそらした。 今度はそこをめがけて、つきまくる。 「あぁっ……!だめぇ……イっちゃう……!」 「イって」 「あああぁぁぁっ!!…………」 菜々子が体を反らせるようにびくびくさせると、脱力した。 今まで大きかった喘ぎ声が急に聞こえなくなった。 「イっちゃった?気持ちよかったね」 颯は一度、腰の動きを止めると、菜々子の頬撫でながら、顔をのぞきこんだ。 とろんとした目と、息が上がり、口を小さく開けて、必死に呼吸していた。 休憩できたかというところで、持っていた菜々子の脚をベッドに下ろし、自分が脚と脚の間に入った。 「動くよ」 「あぁっ!」 パンパンパンと肌と肌が当たる音と、菜々子の喘ぎ声が部屋中に響いた。 「あー、ヤバい、ヤバい、ヤバい。イっちゃいそうになっちゃった」 「いいよ。イっても」 「だーめ。もったいないじゃん。もっと菜々子を堪能したいんだよ。 颯が菜々子の頬を優しくなでた。 「菜々子、幸せそうな顔するね」 言葉を返す余裕はなのか、小さく口を開けたまま、笑顔を返す。 呼吸とともに、あそこをきゅうと閉めれば、中で自分を満たしている颯を感じることができた。 「菜々子、かわいい。菜々子、大好き」 颯がやさしく頭を撫でる。 「菜々子のやさしいところ、気遣いできるとこ、料理おいしいとこ、明るいとこ、いつも笑顔なとこ、みんな大好き」 「私も、誰にでも優しくて、臨機応変に対応できて、イケメンな颯大好き」 「顔かよ(笑)」 「あぅ」 言いながら、颯が優しく乳首を摘まんだ。 菜々子が刺激に体をこわばらせると、アソコも颯を締め付けた。 「だって、颯の顔も含めて、全部好きなんだもん」 「菜々子に言われると嬉しい」 颯は満足そうに菜々子を抱き締めた。 菜々子も颯の背中に手を回す。 「ずーっと、こうしてたいね」 「うん」 しばらくそのままだった。 静寂の中、菜々子のアソコだけが、きゅう、きゅうと呼吸と同時に颯を締め付ける。 菜々子はもどかしくなり、さらにアソコを締める。 「ん」 颯のこらえるような息が聞こえると、ゆっくり動きだした。 その動きはだんだんと激しくなる。 「あぁっ、あぁっ、あぁっ……!」 菜々子の腕が颯の首に、脚は腰に絡みつく。 「イく」 「わたしっもっ……!」 全身にきゅぅと力が入り、さらに颯にしがみついた。 颯は腰の動きを止めると、菜々子の中にどくどくと流し込む。 「ん……はぁ……」 「あー…さいこー」 お互い繋がったまま颯が顔を上げ、菜々子の頭を撫でた。 「菜々子、気持ちよかった」 「私も」 菜々子の顔がほんのり汗ばんでいた。 しばらく、抱き合い、菜々子の頭を撫でていたが、汗が冷えて、風邪をひかせてはいけないと、お風呂に向かった。 結局、菜々子が可愛いからと、お風呂でもヤった。
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