幼馴染みが告白されたからウザ絡みしてみる

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 幼馴染みはずっとうつむいてた。  ちょっと心配になったけど、あたしに気付いた途端顔をしかめやがったから、憐憫の情って奴は一瞬でどっかへ飛んでってしまう。  あたしは陽気なステップなんて踏みながら、顔を背けたアイツの側まで行く。  そして体当たり。 「よう、モテ男!」  モテ男はよろめいて壁にぶつかる。いつもなら余裕で耐えるのに。  ギロリと睨んできたけど、やっぱりいつもの元気はない。 「うるせぇ! 絡んでくんな!」  精一杯、低い声で脅すように。 「なーんか、めちゃくちゃヘコんでるね? せーっかく告られたのに浮かれたりしないんだ?」  ホントは慰めてあげたいけど、思わずいつもの言い方になってしまった。 「ヘコんでんの分かってんなら、放っといてくれよ」  あたしを置いて下駄箱へと早足。  当然、逃がすあたしじゃない。
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