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  おばあちゃんが死んで三回ほど体調を崩した。  おばあちゃんが生きていたころはいつもおばあちゃんが看病してくれた。  忙しい両親は仕事を休めなくて、私の傍にはいつもおばあちゃんがいた。  だから、おばあちゃんが死んでしまった後、初めて熱を出した時。  いつもそばにいてくれるおばあちゃんがいなくて、熱よりもおばあちゃんがいないことの方がつらかった。  泣きながらおばあちゃんを呼んだこともあった。  そのまま意識を失って、当時TV局に勤めていた両親が夜中にぐったりしている娘を見て大慌てで夜間救急病院に連れて行ってくれた。  後から『どうして知らせなかったのか』と怒られたけれど、おばあちゃんっ子の私は両親への頼り方を知らなかった。  頼り方を考えるより自分で解決する、というか我慢する方が早いし楽だった。  そのツキがこの年になって回ってくることになるとは。  そう分かっているのだけれど体調が悪い時に自分の駄目な部分と向き合う気力までない私はそのまま、志築くんのメールを見て見ぬふりをしようと静かに携帯を閉じた。  
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