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私はふわふわしたものやフリフリしたものが好きだ。
見た目と年齢のことがあるので普段着はカジュアルなものや綺麗目なものを選んでいる。だけど、パジャマは別だった。
今私が来ているパジャマは肩の部分がレースのノースリーブで、裾の部分が肩と同じレースになっているショートパンツ。胸元はざっくり開いてるし、手も脚もさらし放題だ。体を冷やさないよう、同じ素材のカーディガンを羽織るときもあるけれど、寝るときは基本的にカーディガンは着ない。
つまり、今の私は普段の私からかけ離れたフワフワフリフリした服を纏っている。おまけにカップが付いているタンクトップの為ブラはしていない。
「ああああああ」
色々と気づいて恥ずかしくて死にそうになる。
せっかく熱が下がった気がしたのにまた体温が高くなった気がした。
「…彩羽さん、すみません。タオルとか着替えは大丈夫ですか?」
外から志築くんに声をかけられて遠くに飛んで行った意識が戻ってきた。
ハッとして慌てて「あ、うん」と答える。
「じ、自分で取ります」
「あ、じゃあ俺しばらくあっちにいますから」
志築くんはそういうやいなやキッチンの方に向かった。
もうすでに茹で上がりそうになったままの私は、今までにないぐらいものすごい早さで着替えとタオルを持ち出すとさっさとシャワーを浴びたのだった。
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