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自分の人生でいつかそんな日がくるなんて思ってもみなかった。
もちろん、まだその時ではないけれど、近い将来そうなるだろうことは十分想像できた。
というか、このまま何もなければそうなるのも時間の問題だと思う。
「…今日早く帰ってくるかな」
志築くん、と呟いてスマホを眺める。時間は昼の一時を過ぎた頃で彼が返ってくるまで早くてもまだ六時間以上ある。
本日は私がシフト休み、彼は出勤日だった。朝のうちに掃除をして、買い物に行った。そして今、暇を持て余していて、今夜のことを考えながらふとここのところ日課になっている「コイビトタチ」のお勉強をしていた。
お勉強といってもただのネットサーフィンで、サーキュレーションサイトで記事を読んでいるだけ。
でもたいていの記事の行き着く先はセックスであり、その内容を読むたびに頭が沸騰しそうになっている。
部屋にひとりしかいないのに無駄に周囲が気になったり、画面を隠しそうになったり、本当にただの変人だ。コミュ障で変人って、と一人で突っ込みながら、いかに自分が今まで浮世離れしていたのかと気づいて落ち込んだ。
最新のスマホになったおかげで検索がしやすくサクサク動くことはとても楽だれど、履歴が大変なことになっていて、誰にも携帯を見せられない。
だけど、気になることは多いし、今までそんなことを調べる機会もなかったので、私は今手あたり次第そういう記事を読んで知識を溜めていた。
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