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 独占欲をむき出しにされて嫌な気はしなかった。寧ろ、くすぐったくて嬉しくてなんだか恥ずかしい。  これがもし支配人とかなら「何言ってるんですか」って簡単に遇らえるのに、志築くんに言われるとすんなりと受け入れてしまう。  そう、簡単に受け入れてしまう自分にどこか呆れを感じるものの、それも悪くないと思ってしまった。  たった一言。小さな一歩。  周囲から見れば出来レースのようなものだ。  相手の気持ちが分かっている告白はなんて楽なんだろう、と理解できる。  それなのに私は今、生まれて初めて告白をした。自分の気持ちを伝えた。好意を、それも家族以外の男性に気持ちを『伝えた』。  ただ、それだけなのに、なんだか急に心が軽くなった気がしてなんでも出来そう錯覚さえ覚える。  「なら、……志築くんは」  貴方が私のものなら、私は    「俺は貴方のものですよ、彩羽さん」  志築くんが私の言葉を繋いで言い切った。    「貴方だけが俺に触れていいんです。もちろん、俺だけが貴方に触れていい。髪の毛1本すら、他の男に触れられて欲しくない」  志築くんの目が懇願するように私を覗き込む。両手で頬が包まれて僅かに顎が上を向いた。        
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