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キスに没頭しすぎたせいで、いつの間にか彼女を狭いソファーで組み敷いていた。いつもならここで「はい、終わり」と身を引くのだが、今日はなんとなくその先に行きたかった。
寝ぼけている、という言い訳もつくし、彼女が大人のキスに慣れてきたということもある。
それに、俺の我慢も色々と限界に近い。いや、そんなに、すぐにするつもりはないけれど。
「!!!」
ごめん、と思いながら彼女の胸の片方の膨らみを手のひらで包み込んだ。もちろん服の上からだが、彼女は驚いたように目を見開く。
「触りたい、駄目?」
キスで潤んだ目が困ってる。だけど「ううん」と小さな返事が戻ってきた。
「でも」
「でも?」
たっぷりの時間をかけて間を取ったあと、彼女は消え入りそうな声で吐き出した。もちろんその間、俺の手は止まらない。なんなら両手になったぐらいだ。直に触っていないだけ許してほしい。
「……あまり、大きくないの」
「なんだ、そんなこと」
なんだって、と恨みがましい目が俺を批難する。彩羽の胸の大きさは彼女が風邪を引いた時に実はバッチリ見ていた。
どちらかというとスレンダーな彼女。とはいえ、ないわけではない。小ぶりであるだけで。
健全な男性なのでおっぱいは好きだけど、巨乳がいいかどうかは別。それにそれが全てではないし。
「脱がせていい?」
「…え?」
ようやく言えた、と安堵した彼女に俺はたたみかけた。逃すつもりはなかった。だけど彼女の顔はみるみるうちに真っ赤になる。
「い、いや」
「でもいずれ見るよ?」
「う、で、でも」
「それなら一緒じゃない?」
いつもならすぐに引く俺が全然引かないことに彼女は驚いていた。いやいやと首を横に振ってはいるけれど、そんなの知らない。
ソファーと彼女の身体の間に滑り込んで背後を取り、片方の手をニットの中に潜り込ませた。
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