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彩羽さんは驚いて声をあげようとしたけれど、それはキスで塞いでしまった。空気が抜けたようなひしゃげたような音は聞こえたけれど舌を噛まれるようなことはない。
だけど、彼女の腕は未だ小さな反抗を続けている。地肌を触る俺の腕を引き離そうと必死だった。
だが、キスで力の抜けた身体は俺の力に勝てるはずもなく。また、だんだん気持ち良くなってきたのかその抵抗もやめてしまった。
「触ってていいの?」
抵抗をやめた彼女にそれとなく聞いてみる。だけどその手は吸い付くように彼女の胸を包み込んでいた。
「へん、なの」
「何が?」
眠かったはずの頭はすっかりと覚め、食欲よりも性欲が勝った。部屋の中には夕食のにおいが充満しているのに、俺は彼女の気が逸れないように続けてキスで思考を鈍らせる。
「なんか、へんなきぶん」
「変じゃないよ。それは正常」
「せいじょう」
この時はもう、ブラの締め付けを外し堂々と両手で膨らみを包み込んでいた。
調子に乗った俺は次のステージを提案する。
つい最近まで尻込みしていたのはなんだったんだ、と思うぐらい今勢いのまま突っ走っていた。
いじいじと胸の先端を弄り回す俺を彩羽さんの切ない声が咎める。キスをしているせいで口の端から漏れるその声は俺の箍を外すには十分だった。
「もっと気持ちよくしてあげる」
それでも、まだ理性は残っていた。今日はここまでというラインがあった。下は触らない、と決めて。
「きもち、よく?」
「うん。気持ちいいでしょ?今」
口の端から涎を垂らした彼女の唇を拭いながら思考を止めた彼女を見下ろして服を捲り上げる。
ストップと手が伸びてくる前に硬くなった胸の尖り吸い付いた。
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