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「なんだよ、早く言ってよ」
その後知ったことは。彼女はいつそうなってもいいように知識だけは詰め込もうと色々勉強したらしい。
勉強と言ってもネットサーフィンぐらいで一応その流れを予習していたらしかった。
彼女の中で今は『前戯』というやつで、その後に『挿入』になる、と待ち構えていたらしく。
「………い、言えないわ、そんなこと」
はずかしくて、とまた顔を赤くして尻すぼみになる言葉と共に顔を隠す彩羽さんが可愛い。可愛すぎる。
「もっと時間かけた方がいいかと思ってた」
「……私もそのつもりだった、けど」
「けど?」
彩羽さんは視線をきょろきょろと彷徨わせるとプシューと頭から湯気を出すように口をパクパクさせた。
「……い、勢いって大事だと思って」
意外と肝の据わった彼女の言葉を聞いて俺は少し呆気に取られたあとつい笑ってしまう。
そんな俺に「笑わないで」と怒る彩羽さんだけど、下はパンツ一枚で上はノーブラだ。捲り上げたタイトなニットは外れたブラのせいで不自然に盛り上がり、且つ、ツンと突き出した胸の先端が顔を覗かせている。
「……たしかに。そうだね」
自分より年上で、しかも経験のない彼女をどうリードしようと色々と考えすぎていたのかもしれない。
彼女の言葉に気付かされた俺は、ただ純粋に今からその続きを望んだ。
「彩羽、抱きたい。いい?」
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