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 私が頷こうが頷かまいが、彼の中ではもう決定事項だった。その証拠に、返事を聞くまでもなく、唇を塞がれた。  乾燥した唇が息を吹き返すように潤う。  志築くんの唇が舌が食んだり舐めたりするせいで、身体の芯がじくりと震えた。  「いっぱい濡らしてあげる」  彼は恍惚とした表情で宣言すると、ワンピースを捲り、タイツに手をかけた。腰を持ち上げるように言われて素直に従う。  「寒い?」  「…うん」  「大丈夫、すぐあたたまるから」  さらけ出した素足が、はしたなくも大きく開く。ワンピースはもう、お腹の辺りでぐしゃぐしゃになり、パンツ1枚の状態で彼の目に晒されていた。  1日中仕事をしていた為、タイツを脱がされた瞬間ほのかに匂った汗の匂いに羞恥心が湧く。  恥ずかしくて、申し訳ない気持ちでいっぱいなのに、彼はそんなことを気にする素振りもなく、足の甲に口づけをした。  「彩羽の足の指、綺麗だよね」  「や、めて」  「足の裏もほら、柔らかい」  「くすぐったい!」  ふにふに、とまるで足ツボマッサージの整体師のように足の裏を触られて思わず脚を引っ込ませた。彼は笑いながら、膝を曲げた私の脚を少し持ち上げて横に開かせた。  「あ、」  「ここからいい匂いしてる」  「やめて、はずっ、ああんっ」  いくらパンツを履いていても、彼を受け入れようとする秘部は丸見え状態だった。暴かれたい、とどこか期待する入口を、彼は無遠慮に噛み付いた。  「あ、あっ、やだっ、なんか」  ドクドクドク、とまるで火をつけられたようにそこだけが熱くなる。彼の吐息で温められたそこは、彼の舌で唇で愛撫された。  「ひゃんっ」  内腿の際どいところを指で撫でられて思わず腰が跳ねる。それでも、彼の舌の動きは止まらずに、彼の唾液なのか、私自身の体液なのかわからないほどぐっしょりと濡れてしまった。      
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