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 あぁ、もどかしい。  もどかしくてたまらない。  もっとちゃんと触ってほしいのに。  志築くんは散々ショーツ越しに隠れた秘部を愛撫したあと、煩わしそうに私のワンピースを脱がせた。そして自分も着ている衣服を下着以外は全て脱ぎ捨てる。  「ふっ、んんっ」  お腹にキスをされて腰が揺れる。  肋骨、脇腹、ひっくり返されて背中に彼の温かく柔らかい唇の感触に、必死で声を押し殺した。  「声、我慢しないで」  昨日もそれを言われた。その結果、朝起きた時声が掠れていたのだ。同僚に挨拶をした時にそれを指摘され「暖房を強めて寝てしまった」ととても苦しい言い訳をして、ようやく昼を過ぎてましになったのに。  「彩羽の啼き声、聞きたい」  「ああんっ」  クロッチ越しを少し強めに擦られて、狙ったかのような喘ぎ声。腰がしなる。もっと触ってほしい、と淫らにも腰を突き出した。  「ああ、可愛い。その姿勢、いいね」  彼はいいね、と褒めてくれた。  だから触って貰えると一瞬期待した。  それなのに、彼は私をまた転がすと後ろから抱き込んで、下着越しに胸を弄ぶ。  下半身がうずうずとして仕方ないのに、焦らされてたまらない。  まだ、一度しかしていないのに、すっかりと私の身体は志築くんの色に染まってしまったらしい。    
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