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 気持ち悪いぐらい濡れたパンツ。それでも尚、彼の優しい手が止まらない。  焦ったくてもう、発狂しそう。  「ち、ひろく、んんっ」  「なに?言ったでしょ?沢山濡らしてあげるって」  「いった、けど、ああっ」  「だいぶ濡れてきたね、もう少しかな」  まだ、まつの?と涙目で見上げれば彼の唇が嬉しそうに弧を描く。  「俺は12時間以上我慢したんだから、これぐらい我慢して」  「ああんっ」  「ほら、彩羽見て。パンツの上から擦っただけなのに」  彼は人差し指と親指を結ぶ粘着質な糸を私に見せつけた。  「こんなにも感じてるの?」  「あ、やだっ」  「いやなの?やめる?」  カリッと爪を立てられて思い切り腰が跳ねた。  その後の余韻で、ビクッビクッと腰を揺らす私を志築くんは見下ろしながら指を離してしまう。  「や、めないで」    お願い、と懇願すれば彼は嬉しそうに目尻を下げる。顔面にキスを降らせた後、唇を重ねる。  「〜〜〜!!」  さっきと同じ、粘着質なキスだった。  だけど、彼は私のショーツに手を潜り込ませるとぬかるんだソコに指を滑らせる。  「っ、ひ、ん」  悲鳴は彼の口内に吸い込まれた。代わりに脚元からさき程よりも大きな水音が部屋に響わたる。  ぐちゅぐちゅ、と濁った音と共に自然と腰が揺れる。    もっと触って欲しい。  奥まで突っ込んでぐちゃぐちゃにしてほしい。  ただの一回、それも本当に初めての行為が昨夜だった。付け焼き刃の知識があっても、なにも役にたたなかった。  それなのに。  「…誰にそんなこと教わったの」  「ひゃんっ、」  「悪い(ヒト)」  なんでもいいから塞いでほしい。  できれば、彼のモノがいい。  本能のままに従った私は、膨張した彼を誘うようにお尻を突き出して擦り付けた。  
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