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おいで、と広げられた腕にそっと飛び込もうとして一瞬力が抜けた。
それと同時にゆっくり体を押し上げていたものが急にせり上がって、驚くと共にライの腕の中に倒れ込んだ。
「は…全部入った…。レイラ?大丈夫か?」
「ん、あ、だいじょ、ひぁんっ」
大丈夫だと、伝えようと体を起こした時だった。ナカの熱が壁に擦れて、甘い痺れを生み、思わぬ刺激に目の前がチカチカ光る。
「可愛い声」
「ち、ちがぅ、あ、や、揺すっちゃだめ」
「ほんとに揺すらないでいいの?」
「ん、ん、だめ…」
「ほんとに?ここ、擦ったの気持ちよかったよな?」
「ひあっ…!!」
どちゅ、と卑猥な音とともに這いあがった感触と同時に背筋に電流のようなものが走った。
ダメだと言ったのに、そう言えばむしろやってくるのがライだということを頭ではわかっていたはずなのに、こういう時はどうしても自分が制御できなくなって、こうして翻弄されてしまう。
私の背にはライの手が回って体を固定され、突き上げるように腰を揺すられると堪らない気持ちになってライを見つめることしかできない。
「ぁ、っあ、も、や!だめ、あぅ」
「はぁ…っ。今度するときは、自分で自分の良いところ、擦れるようにしような…?」
「ひぇっ。しない、しないぃ」
「その時はできるまで教えてやるから」
「っ!!もう!ばかぁ!!」
(おしまい)
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