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鈴音さんが、部屋の奥を指さしていて、その先で衣装さんとヘアメイクさんが、着替えスペースのカーテンを広げている。 「こちらです。」 と手招きされてカーテンの中に駆け込むと、白のタキシードがパンツ、ベスト、シャツ、上着、と分けて吊るされていた。 助かる。着替えやすい。 大急ぎで着替えて、タイを結びながらカーテンを開ける。 「お靴はこちらをどうぞ。」 揃えられた白い革靴を見て、靴下を履いていないことに気が付く。 買ってきた靴下を袋から取り出して、俺は固まる。 猫ちゃんが、ついている・・・。
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