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夢・・・だったのかな。 しばらく天井を見上げてぼんやりしてると 「かわいかった。」 と鈴音さんの声が聞こえる。そちらを見ると、スーッと涙を流しながら微笑んでいた。 「小松さんの夢を見た。」 「私は、赤ちゃんの夢。」 「小松さん、いた?」 「ううん。いなかった。佐々木さんと、赤ちゃんと、私の3人。」 「赤ちゃん、光ってた?」 「ううん。笑ってた。」 ぼんやりとしたまま、笑い合う。 「いいことがありそう。」 鈴音さんが俺に体を寄せる。ベッドの中で抱き合いながら、2人でまどろんでいく。
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