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その日の朝、登校すると教室がざわついていた。
「おはよーどうしたのー?何かあったー?」
私は引き戸を開けながら、聞いた。
でも、その答えを聞かなくても、教室の状況が出来事を物語っていた。
「何……これ……」
教室の黒板には、数枚の写真が貼られていた。
それは、全部純と、私が知らない男の子が、仲良さそうに話している様子、抱き合ってる様子、手を繋いでいる様子、そしてキスしている様子が写し出されていた。
そして、黒板の前でうずくまっている純と
「変態!変態!!」
「男のくせに男が好きなんてやべーよ!」
と、純を囲んでいるクラスメイトが、それぞれ思い思いに純を攻撃している姿が、私の網膜に焼きついた。
「あんた達、純に何すんのよ!!!」
私は主犯格であろう男子の胸ぐらを掴んだ。
そのタイミングが悪すぎた。
誰かが写真をさっと隠して、私は男子を殴った。
男子の頬に私の拳が入ったその瞬間に、担任が入ってきて
「何やってるんだ!!!」
と急いで私の手首を掴んんだ。
それから、私の行動だけ学校で問題になり、ちょっとした騒ぎになった。
一方で、純へのクラスメイトの行動は公にされず、その日から陰で純が嫌がらせを受ける日々が始まってしまった。
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