1.まだ子供だった頃の私は、彼の1番だと思っていた

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それから数ヶ月経った今日もまた、純は嫌がらせを受け、私は純を救うために駆けつけた……というわけだ。 さしずめ、純が私のお姫様で、私は純にとって正義のヒーロー……といったところか。 「ねえ、四葉ちゃん」 「なあに?」 「もしさ、僕がいつか女の子を好きになれる日が来たら……四葉ちゃんがいいな」 突然の提案だった。 あのバレンタインチョコをあげた頃から、そうなったらいいな……と願っていたことだった。 私は、にやけそうになる自分の顔を見られたくなくて、一瞬俯いた。 その上で、あえてバラエティを見ている時のように 「あはは。無理無理」 と、大声で笑ってみせた。 「何でよ!やってみないと分かんないよ」 「分かる分かる。だって……」     私は、純の顔を両手で挟み、顔を近づけてみせた。
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