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「ねえ四葉ちゃーん!どうしたらいい!?」
「今更、何言ってんのよ」
私は、純の手を取り、すぐ近くにあったソファに座らせてから自分も横に座った。
それから、持っていた蝶ネクタイを、首にかけてやった。
「今日は、特別な日でしょう?主役がそんな不安そうにしててどうするの?」
「それはそうだけど……やっぱり不安だよ」
「どうして?」
「だってさ、僕がこんな風に結婚式あげてもいいなんて……」
「だから、ハワイで式上げるんでしょ?同性婚でも結婚証明書出してくれるし」
「でも……」
「いいじゃない。純は念願叶って……」
私は、ゆっくりと、蝶ネクタイを結んでやる。
これで、花婿衣装の完成だ。
そっと、蝶ネクタイのリボンを撫でながら、私は言葉をつなげた。
「結婚できるんだから。好きな人と」
「正式なものは……無理だけどね」
「でも、二人が住んでる渋谷は同性パートナーシップ証明書出してくれるんだし……大丈夫」
「……そうだね」
純はまだ、不安げな様子だったので、私は子供の時と同じように頭を撫でてやった。
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