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その報告を聞いて、彼は狼狽えた。
こちらの状況は絶望的だ。与えられた戦力のほとんどを失った。帰還も救援も、望むべくもない。
先程、偵察に出していた機械兵は預かり物だ。大切な友人からの。だから、本体を見間違うとは思えない。だが、どういう事だ。
自己修復の微睡みの中で、チャリオット型機械砲兵は思索する。それは本来、友人の役割だったのだけど
ジーノ、彼の大切な友人が生きていた。
だが、なぜそんな姿になっている…?
金属の塊は思索する。0と1を積み重ねて
「指令。伝達。──」
彼らは動き出す。使命を果たす為に。
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