蒼い焔と赫い熱

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お互いの舌を絡め合うキス。 俺は優真に応えるのに必死で、気持ち良くて、苦しくて、甘くて、切なくて、 どんどん、深みに嵌っていく。 好き、 好き、優真、好きっ… そうしてる間にも、優真の骨張った手が俺のワイシャツのボタンを勝手に開けて、中のインナーシャツを捲し上げた。 腹筋の縦線をつつ…と指でなぞられると、それだけでもう、もどかしくてたまらない。俺の生理的な涙を優しく舐め取った優真は、愛おしそうに俺の腹筋を撫ぜた。 「高校ん時と変わんないね。腰の細さも、腹の割れ方も。」 「だからっ、それ言われても嬉しくねぇってば…!!て、えっ、……ちょ、待っ…!」 淫らな炎熱を蓄え、これでもかと張り詰めた俺のソコを、優真が躊躇いなく触れた。そして緩やかに上下に擦る。ただで下着やスラックスが圧迫して苦しいのに、俺のソコは更に反応して、自分で見るのも嫌になるくらい、はしたなく立ち上がっていた。 やばい やばい、やばい、やばいってっ…!! 「優真、やめ、それだめっ、」 「なんでダメ?…もしかして、これだけで服の中にぶちまけそう?」 なんなんだよ、 分かってるくせに、知ってるくせに、 そうやって俺を弄ぶ。 キモチイイ、悔しい、切ない、 つーか、だから、 他の男の陰チラつかせんな ふざけんな あーもう、優真の、 「ばかぁっ…、…ぶちまけちゃう、からっ…、」 頭が、バカになる。 俺は舌足らずな声でこう言うと、自分から優真に噛みつくようにキスをした。 俺のなんだよ、 俺のなのに、別の男とホテル来たとか言うな 優真の唇を噛んで、舌を吸って、がむしゃらにキスをする。気持ちを、全部ぶつけるかのように。 次第にお互い上体を起こして、気づけば向かい合う形で俺は優真の上に座っていた。対面座位の状態で、俺は優真の首に腕を回す。 優真、 優真っ… 「お前が他のやつとヤッてる間も、俺、ずーーっとお前のこと考えてたのにっ、」 「莉玖、」 驚いて、目を丸くする優真。 どうしよう、俺の口が止まらない。
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