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風が吹いたんだ 優しい風だ 全てを吹き飛ばして 何もかも全て  そして君を連れてきた 君は優しく微笑んで 「こっちこっち」と囁くんだ 僕は君に手を振って 「今行く」と言った瞬間また風が吹いた 目を開けると君と僕は草原にいた 僕は君に一言伝えたかった 「愛している」ただその一言だけだった 僕が口にしようとすると君は僕の口にそっと手を置いて 「何も言わないで」と寂しそうに微笑んだ そしてまた風が吹いた 目を開けると君はいなかった 君を連れ去って再び連れ戻された雑踏と 君の優しさのコルクで蓋をされたボトルメールを残して
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