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「何か策はあるのか?」
「思っている通りにうまくいくかどうかはわかりませんが……協力してくれそうな同僚がいるので、創さんの前で東さんとおしゃべりをしてもらおうかと。そのためにはお酒の席を設けていただかないといけませんが」
「酒の席か。だったら小柴のコンテスト優勝祝いと、決勝戦の壮行会でもすればいいんじゃないか?親睦会と創のポケットマネーから費用を出すと言えば、みんなタダ酒が飲めるって喜んで参加するだろう。なぁ、創?」
勝手にポケットマネーを出すことにされているのに、創さんはそんなことも気にならない様子でうなずく。
「他に打開策もないし、やってみる価値はあるか……」
「決まりだな。いつにする?」
部署のみんなには明日声を掛けることにして、飲み会は創さんと池崎課長が確実に参加できる木曜日の夜に開くことにした。
部署の集まりで親睦会費を使うので、店の予約や部署のみんなへのお知らせなどは、創さんから親睦会の役員にお願いする。
それまでに私は優花と荒木さん、それから彩名と果歩にも協力してもらうために事情を話さなくてはならない。
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