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本棚に追加創さんが手を差し出すと、雲雀さんは創さんに書類の束を手渡した。
「もしかしてそれも調査報告書ですか?」
「雲雀は本当に優秀でな。首謀者だけでなく大村さんが知らない事実まで突き止めた」
「大村さんが知らない事実って……」
「別れる決心はついたみたいだし、本人は知らない方が幸せかもな」
雲雀さんが調べたと言うその調査報告書には、大村さんが私を親睦会費の窃盗犯に仕立て上げる原因となった長沼課長とその妻についての記述があった。
長沼課長の妻は、夫である長沼課長に複数の不倫相手がいることには前から気付いていたけれど、生活には困っていないし、何度言っても長沼課長が不倫をやめようとしないので、もうあきらめたと知人に漏らしていたそうだ。
そして思い立ったらいつでも離婚できるように資金を作っておこうと軽い気持ちで株に手を出し、最初はうまくいっていたものの、失敗して多額の負債を抱えてしまい、夫とその不倫相手たちに慰謝料を請求することを思い付いた。

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