-プロローグ-

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ガチャ 『送ってくれて、ありがとう!!』 『バイト行ってくるわ!』 俺の名前は隼人(はやと) 年は18歳 この春、そこそこ頭の良い高校を卒業して  その後は気楽にフリーターをしてる 別にやりたい事も無いけれど やりたく無い事も無いから とりあえずバイトはする 大学へ進学しなかった事に 特に理由もない 『おはよー!』 『おー!隼人おはよー!』 『なんだー?今日も彼女送りか?VIPな男だなぁ』 『別に彼女じゃないっす!笑』 俺は小さな頃から コミュニケーションモンスター なんて呼ばれていた 人当たりの良さというよりも 相手が欲しい言葉や温度が 自然と良く分かった 男友達も 女友達も沢山いたし なにより人によくモテた バイトをすれば 仕事を覚えるスピードが 人よりも早かったし たまに遅刻をしても 信頼は落ちるどころか 愛され度が増してしまう有様だった フリーターなのに車はセルシオ 先輩が安く譲ってくれていた それでも基本的には 誰かが車を出してくれるから あまり運転はしなかった だからよく深夜にひとりで 高い車に千円分だけガソリンを入れて 下道を理由もなく ドライブしていた 一人の時はなぜか いつもの空気が生ぬるく感じていた
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