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リキとカナゴンは幼稚園のころからの親友だ。
幼稚園から帰ると毎日一緒に遊んだものだ。
小学校では同じクラスにはならなかったけれど、それでもお互いの家に行き来したり、公園で待ち合わせたりして遊んでいた。
カナゴンは外交的、リキはおとなしい性格だったが、何故か二人は仲が良かった。
「僕たちシンユウなんだよね~」と言い合っていた。
カナゴンの両親は教育熱心で、三年生のころから塾に通うようになった。
やがてカナゴンは私立中学へ、リキは地元の公立中学に通うようになったのだが、二年から学校に行かなくなってしまった。
虐められていたわけでもなく、勉強について行けないわけでもなかった。後に分かったのだが、どうやら担任の教師がイヤだったらしい。
カナゴンの両親はカナゴンが中学3年の時に離婚したそうだ。
少年達にもそれぞれの人生の道のりが過ぎていった。
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