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爆発物処理班はまだですか?
私は、淡谷三路だ。
奈良県警察警視庁捜査1課の自称敏腕凄腕ハイパーエクセレント刑事だ。
何故か私の周りでは事件がおきる。
かと言って小五郎やコ◯ンのような能力は持ち合わせていない。
私は、今爆発物の目の前にいる。
要するに爆弾だ。
タイムリミットは、あと15分だ。
先程爆発物処理班を呼んだからそろそろ来るはずだ。
「おっまーたせいたしやーした。」
なんか出前みたいだけど来たな。
「どうも爆発物処理班の弁利です。」
一人?班じゃなくね。
「えぇと一人ですか?」
「はい一人です。」認めたよ
「えぇとどちらからいらっしゃいました?」弁利と名乗った男に聞く
絶対にこいつは爆発物処理班じゃねえ
「今そこのドアからいらっしゃいました。」
そういうことを聞いてるんじゃない。
あとなぜに自分に尊敬語を使ったんだ。
「いや何処の地方から来たとか・・・」
「あぁそうならそうと言ってくださいよ。」
「関西地方からですよ。」
知ってるよ。他にどこから来るんだよ。
「警察から来ましたか?」返答次第によっては「BAN」だ。
「なんでも便利屋『テキトー』から来ました弁利です。」
んちょっと待てよ便利屋?
しかもネーミングセンスゴミだろ。
「誰から頼まれましたか?」ここが一番重要だ。
「奈良県警察警視庁捜査一課の須藤さんという方から依頼を受けました。」
須藤は私の同期だ。
というか私の扱いひどくね。
確かにここ廃工場で一般市民は大丈夫だけどさ
私死んでOKって言われてるようなもんじゃね。
でもまぁ処理してくれるなら問題はない。
「どれから切りましょう?」
お前が考えるんじゃないの?
あとお前が持ってるの糸切りバサミだよね。
裁縫は頼んでないよ。
それで切れるの?大丈夫?
見ると赤、白、青、緑、黄色のコードが有る。
「まぁやっぱ定番の赤と白は残るオチだから他の切るか。」
「了解です。じゃぁ早速本体切っていきますね。」
なんだと?
糸切りバサミで爆弾本体切れるのか。
「ちょちょっとストップ」ギリギリで止めて青を切るよう命じる。
「どうします。これで爆発したら命令したあなたの責任ですよ〜」
え(*_*;マジそれは多額の損害賠償を伴うという事ですよね。
なんか敬語になる。
というかこいつ性格悪いな。
もう良いや私が切ろう。
弁利の手から糸切りバサミを奪い取って青を切る。
「パツン」
何も起こらない
良かったー
「テンメェ仕事取ってんじゃねぇよ。金とるぞ」
この発言は一人の警察官というより善良な一般市民として文句を言いたい。
黄色と緑どちらを切るか。
「貸せー 弁利にハサミを奪い取られる。」
「バツン」両方切りやがった。
でも何も起こらないし良かった良かった。
残りタイムリミットは5分だ。急げ
「どっちを切る?」弁利に聞く
両方切るなよ。
「要するにこれは、
粒あんとこしあん
美女と野獣
松ちゃんと浜ちゃん
俺とお前
って事ですよねー」
どういう意味だろう後半完全に意味不だったけど
「まぁそんな感じ」
淡谷から見た弁利
「つまりこれを解くに当たって犯人の思考が重要な鍵になってきます。」
なんか語り出したんだが、
あと完全にそれは刑事である私の台詞じゃないか
弁利から見た淡谷
「赤と白・・・どっちにするか難しいな。」
なんか語りだしたんだが、
「赤と緑なら赤いきつねと緑のたぬきどっち食べたいかで決めれたんだが、」
あぁこの人が同期から死んで良い判定になった理由なんとなく分かったわ。
というかそれは爆弾処理班もどきである俺の仕事じゃないか?
やっと着いた同期須藤
なんか頼んだことと違う事してる人がいるんだけど、、、
俺は、事件が忙しかったから現場にすぐには向かえないため
せっかちな淡谷が爆弾の線を切りまくらないか監視してくれって頼んだのに
探偵気取ってんだけどあの便利屋
「紅白饅頭は紅のほうが好き」なんか騒いでるやついる。
「分かったぞこの犯人は、
無差別殺人のプロフェッショナルでシリアルキラーだ。」
シリアルキラーは廃工場に爆弾を仕掛けないと思う。
誰も殺す気無いだろ。
というかこれで俺たちが死んで、殺人犯にされたらその人が可哀想過ぎる。
犯罪者によって人生が狂わされるってよく言うけど
もはや人の人生狂わそうとしてるの目の前の馬鹿二人だわ。
「バツン」赤切りやがったよ。
《GAMEOVER》
俺は、自称プロゲーマー
無理ゲーにチャレンジ中
諦めて良いか?
プロからアマチュアに降格していいからこのゲームを止めたい。
絶対死ぬもん
俺が操作していたキャラは、、、
爆弾なんだよねー(笑)
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