怒リング

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「え?」 イカメン君の表情が一変した。瞳が怪しく光り、まとう空気までおどろおどろしくなったような気がする。そして彼は突然悪魔のように笑い出した。背中がゾクリとする。 「くくく・・・馬鹿な女め。俺は人間などではない。あのばあさんによりこの指輪に封じ込められた魔物だ。解放してくれて礼を言う。この姿はお前の心をほだす為のまやかしだ。俺はお前の体を乗っとり、この世界を我がものにするのだ。」 突然床に押し倒される。両手を床に押しつけられて身動きがとれなくなった。
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