マモルの近況

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マモルの近況

その頃、西島佳子について調べていた護もまた高校の近くで、聞き込みをしていた。 それぞれの事を知らなければ、自殺の動機や共通点など見つかるはずもないのは百も承知だった。 高校生たちが学校からはきだされるようにして出てくる。 ーー今がチャンスだ。 護はこのチャンスを逃すまい、と賢明に駆け寄る。 「すいません。僕こーゆー者ですがーー」 足を止めて、名刺を差し出す。 そこにはジャーナリストである事などが印字されている。 女子高生の1人が足を止める。 「何ですか?」 不思議そうにこちらを見てきた。 「ーーこの子の事を知ってるかな?」 護は一枚の写真を差し出した。 そこには西島佳子がうつっている。 「ーーうーん。見覚えないなぁ?誰ですか?これ」 対応してくれている女子高生が、こちらを見て聞いた。 「彼女は先日、亡くなったんだ。それで僕は事実を調べてるんだ」 「事実って...?? 何か不審なところがあったの?」 護は黙ってうつむく。 「ーー分かった。ありがとう!!」 軽く会釈をして、また別の高校生に話を聞きに行く。
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