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俺と護はいつもの喫茶店で、打ち合わせをしていた。 仄かな灯りに照らされた店内で、タバコに火をつけながら。 「とりあえず、現時点での不明点はーー?」 口火を切るように、俺が言う。 彼女たち三人はなぜ死を選んだのか。 それも投身自殺と言う大勢の人に迷惑がかかる方法を選んだのか。 その理由はなんだったのか。 「この三点だ。そこを調べるには、沢口望、西島佳子、田中宏美ーー彼女らの共通点を知る必要があるな」 護も言っている。 「山梨に知り合いのジャーナリストっているか?ーー俺いないんだよ」 「それなら、弟がいるぜ?」 護が力強く頷いた。 「協力してくれるかな?」 心配だった。 俺は思わず、そう聞いていた。 「大丈夫だろう。山梨の件は敦に調べてもらおう!」 思い立ったらその時、って感じで、すぐさまケイタイを取り出すと、護は敦に電話をかける。 2コール目で敦が受話器を上げた。 「もしもし、兄さん?」 「久しぶりだな。元気か?」 「あぁ」 そして浩司と今話していた事件の概要を話し、護は敦に協力を要請する。 受話器越しの声が、不服そうに言った。 「でも、これって警察が自殺として処理してんだろ?調べるだけ無駄じゃね?」 「それがおかしいんだよ!自殺をするような原因も見つからないんだーー相手は女子高生だぞ?しかも、投身自殺なんて簡単には出来ないんだ。それなのに、、」 護が言った。 「ーーまぁ、な」 敦は小さな声で同意する。 無言の時が流れた。 すると「わかった!調べてみよう!」と協力に応じてくれた。
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