サワグチノゾム

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サワグチノゾム

翌朝、早くから俺は行動を開始した。 彼女ら三人の写真を一枚ずつ印刷した。その写真の出所はSNSだ。 そこに載せられてた何枚かのうちの、一枚ずつを印刷させてもらってる。 「君たち、少しいいかな?ーーこの子のこと知ってる?」 俺が見せた写真は沢口望のものだった。 まだ若くーー女子高生だから当たり前だが、少し生意気そうな顔をしている。 「あ、望でしょ?知ってる知ってるーーだってクラスメートだったもん。まさか死んじゃうなんてねーー」 「クラスメートだったの?」 「うん。そうだけど...??」 「じゃ、もしかして、この子たちの事も知ってるんじゃないかな?」 残り二枚の写真を見せる。それは西島佳子と田中宏美のものだ。 マジマジと写真に写る二人の顔を見比べてから、女子高生は一緒にいた二人に聞いた。 「ーー知ってる?」 「ううん」 二人は首を横に振って知らないと答えた。 「ごめんなさい。私もわからないです」 始めに写真を見比べた高校生も知らないと言う。 「それじゃ望さんは何かに悩んでた様な事はありませんでしたか??」 「仲良くしてたけど、そんな事はなかったと思います」 「そうですか。ありがとう」 彼女らに頭を下げて、俺はまた別の高校生に話を聞きに行った。
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