18.叶えてやるのはずが

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18.叶えてやるのはずが

「おい 大和(なごみ)全国大会準決勝は平沢中の平記与森(たいらきよもり)ペアだぞ。頑張れよ」 「ペアからだから1試合目よ。急いで来てよ」 木曽先輩と由貴が来て教えてくれた。 「まさか…平清盛って」 「あれはやっぱり夢じゃなかったのかもね。怖い~!」 「…鞍馬殿…」 背後から小さな声が聞こえた。 「ヒャー!義経様…静御前様…なぜここに?」 「如何ほどにもに面妖(めんよう)な人たちじゃから…様子を見に参ったのじゃ。(いくさ)のけしきをじっくり観戦するとしようかの~」 「新婚漫遊って所業かしら。ふふふ」 「えー!負けられないじゃん!」 しかし…どんな漫画だって普通は現代に戻ったら、終わりだろう…。困ったなあ…。俺は試合とは別の緊張感に押す潰されそうだった。 「な、何が何でも…勝たなくちゃ」 「プレッシャー!」 「行くぞ!(みお)。相手は義経様のお父上が負けた相手だ。」 二人は、体育館へと走って行った。
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