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15.シマウマ様
藤原秀衡シマウマ様が聞き耳を立てていた。俺らに静かに近づくとこう呟いた。
「そなたら…もしかして、日の本の歴史の未来を知っておるのか?」
「…… めっそうも…ですが…第六感ってものは持ち合わせております。」
「義経は天涯孤独の身の上。人を裏切ることができぬ男じゃ。だからこそ人に愛され続けるのじゃ…私も子供のように思っておる。」
そのあとは…口ごもった。
「…はい。藤原秀衡様の親心と義経様受け入れは歴史に刻まれております。金色堂は天然記念物になるはずです。極楽浄土…最高ですね。永く受け継がれるものと信じます。これから、由比ヶ浜に参ります。」
「馬を用意致す。さみしゅうなるのう。元気でまいれ」
「走って行きます。乗れませんから。はは」
「ほぉ…それじゃこれを持っていけ。」
5両の大金を持たせてくれた。
「ありがとうござりまする!」
「一生忘れません!」
そうして俺たちは由比ヶ浜へ、向けてマラソンの、旅を始めた。
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