3.俺様は人気者

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3.俺様は人気者

教室の外で下級生らしい三人の女子がキャーキャー騒いでる。ふ。 「…大和(なごみ)君。君に渡したいものがあるらしいよ」 ーふふ。また来てるな クラスで一番の秀才、神村が無表情で俺に告げた。 ー俺は一瞬頬が緩む。まぁ、俺の爽やかなルックスと卓球の腕前じゃあ仕方がないだろう。今では木曽先輩をも抜く勢いだからな。 俺は机に戻ると友達に冷やかされた。実はいつものこのルーティーンが心地いいんだ。 「大和(なごみ)女の子もいいけど、卓球優先でね」 由貴は、次期主将。卓球を全国制覇に導くため(みお)を始めみんなとコミュニケーションを図りながらも、日々の些細な心の変化を見逃さない。 ってか、俺…小学生の頃、俺に振られたら今は木曽先輩だからな。女は変わり身はやっ。ってか俺と木曽は従兄弟だ。 「残念ながら俺のタイプはこの学校にはいないから心配はない。」 それが俺の決まり文句だ。 「私も同じ~!」 御前紬(おんまえみお)…変わった女で不思議な生き物だ。俺様の魅力がちっともわからない奴だ。
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