7.美少年獅子

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7.美少年獅子

「俺が許さん!」 まだ子供のライオンみたいな美少年はバッサバッサと盗賊たちを倒している。 「まだ(わっぱ)でねぇか!かかれ!」 「ヒィ~」 …ドバッ! ヒラリヒラリと飛び回りバック転連続だ!そして着地の時に、フェンシングのように素早い動きの一刺し…。美しい。 華麗な女子体操と、フェンシングのような鋭利な刀をミックスしたような金メダル級の技だ。ネコのようにしなやかな美少年ライオンだ。 「者ども引けぇ」 盗賊たちは負けを認めて一斉に去って逃げた。 凄いオーラだ。あれだけ斬りまくって汗も掻いていない。 「牛若丸殿 流石じゃ」 きらびやかな刺繍入りの半纏をきている… ー牛若丸…俺たちは顔を見合わせた。義経様の小さいときの呼び名だ。 すると、ここは…平安末期かもしれない。 「ヤバい…俺たち…過去にタイムスリップしたぞ」 「…夢かもよ。一度寝よう!」 俺も段々そんな気がした。
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