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9.ケーキ作り
おい 男、名をなんと申す」キツネ耳のお代官様が聞いてきた。
「鞍馬と申します」
「鞍馬じゃと?14才にございますお代官様」
「縁を感じるのぅ。それではそなたらには米作りを手伝って貰おうかの?」
「はい。力仕事に畑仕事などは何でもやります。」
「おなごは、何ができんのじゃ」
「私どもは、カラオケと大食いですかね~」
…全く空気読まない奴だ。ポカンとして会話が途切れてしまった。
やっと気づいたのか「飯炊きも出来ますよ。」と言った。
「ほお…何ができんのじゃ?」
「ケーキ作りなど…」
…あほ…材料なんかあるわけがない…
「ほお…早速今夜お願いしようかのぉ」
「は~い!」
…笑ってる場合じゃないだろ。知らんぞ…。
紬の夜飯は大反響だった。
「見事じゃのぅ」
「このような旨いものを食うたのは、初めてじゃ」
「うまいのお~」
「なんと言うものじゃ?」義経ライオン様がビックリして聞いていた。
これはぁ~『ケーキ風押し寿司』と申します。母から教わりました。
四角や丸い容器に、寿司飯を敷き詰めて、焼き魚や、椎茸や人参、要り卵等…
…おかず全部だな…
寿司飯と交互に入れて、上から軽く押し、一番上には、海苔と金糸卵をふわりと飾り野イチゴをアクセントして、見た目もバッチリだ。
ふん、なかなかやるな。
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