ミカちゃん

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 ・・・・・・何処まで行くんだろう?  そう思ったところで、彼女は急に足を止めた。  急に立ち止まるものだから、僕は走る勢いそのままに身体の前側から思いっきり転んでしまった。  擦りむいた膝からうっすらと血が滲む。  段々と熱を帯び、傷がジンジンと痛み出し、その痛さに泣きそうになった。  そんな僕に彼女は優しく手を差し伸べてくれて、痛みを止めるおまじないをしてくれた。  それで何故だか不思議と痛みが引いていくのが分かった。  そして僕の様子を見て、またあの笑顔でにこりと笑う。 「ミカちゃん。ここはどこなの?」  無我夢中で走っていたから、周りの景色を見る余裕なんてなくて、気付けば見知らぬ場所に居た。  あの当時は小さかったから分からなかったけれど、あれは神社だ。  周りに民家一つ無い古びた神社。  こっちこっち。上の方から声が掛かる。  いつの間にやら彼女は神社へと続く階段を駆け上がっていた。 「こっちきて! あそぼ!」  言われるままに、僕は震える脚を手で押さえながら彼女を追い掛けた。  階段を登り切ると、そこには大きな鳥居があって、彼女はその周りをクルクルと走り回っていた。 「ねえねえ、かくれんぼしよ」  そう言うと、まずは自分が鬼をやると言い出し、その場にしゃがみこんで数を数え始めた。  僕はただただ言われるままに隠れられそうな場所を探す。  何処なら見付からないだろうか?
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