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それから、弁護士の知り合いの探偵に姉貴の居場所を探してもらって、話し合いを持つところまでこぎ着けた。
「ハルの母親は私です。ハルをなんで弟に渡さなきゃならないの?」
「調べたところによるとあなたは、ハルくんを弟さんに預けて男性と遊んでいたとか。」
「もうしません。」
「それはわからないでしょう。何をこれからするか、あなたがしなくても、男性がするかも知れない。」
「そんなことしないと誓います。」
「じゃあ、本人に決めて貰いましょう。」
「ハルくんおいで。」
ハルが連れてこられた。
「ハルくんはどうしたい?」
「ぼくはおじさんと爽くんと一緒にいる。ママの男のひと、怖いんだもん。」
むこうの弁護士は姉貴の母親の権利を主張したが、ハルの一言で、俺達が引き取ることになった。
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