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「ハルを姉貴に返す。」
「でも、連絡つかないんでしょ?」
「…。」
そうなのだ。連絡がつかなくなっていた。姉貴は母親なのに、ハルを迎えに来ないつもりなのか?
それにしても、俺達の仲が決裂するのは嫌だ。
「好きだから。キスだけさせてくれよ。」
「僕だって我慢してるんだからね。」
爽がそういうことを言うのは珍しい。
しかも、爽からキスをしてくれた。
しばらくキスをしたら、爽が微笑んでいた。
「僕だって好きだよ。」
俺がもっとキスをしようと爽に近づいたとき。
「ねー。何してるの?」
ハルの声がした。
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