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「すごく、イイと思う。君らしくて」
「……ありがと」
――今の君にとって、今のボクは、『過去』でしかないのだろう。
いつだって前を見ていた君にヒーローめいたものを見つけてしまっていたボクにとって、君が進んでいくだろう方向がボクの進む方向だった。
もちろん少しでも君に近付けるような努力を、ボクなりにはしてきたつもりだった。
結論から言えば、その努力は所詮君にとってはその程度のものでしかなかったようで、敢えてキツい言い方で片付けるのならばそんなボクに君は『NO』を叩き付けたのだ。
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