Sports Hitman

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『ザザザザ━━━━』 遠くで音がする。 何だこの音………… 人の声に、何かノイズのようなものを被せたような音……… 悩んでいるとそれがひたひたと近づいてくる。 それと共に大きくなってくる、この音……… どんどんどんどん近づいてくる……… それが今、脳天に…………! 瞬間ガバッと俺は起き上がった。すぐ様当たりを見渡す。犯人は明らかだ。勢いよく起き上がってしまった反動で頭に激痛が走り、再度その場に野垂れ死んだ。 『FN820、続いては昨日の"被害状況"まとめていきましょう!!』 『グスタフ区 死亡者141名 その内、一般人が15名』 『シーサイ区 死亡者42名 その内、一般人が19名』 『ナロ区 死亡者15名 その内、一般人が4名』 『他、ピロシロ区、シュガミ区、ワタノア区、ウタナキ区は被害は0に留まっています。』 俺はムクっと起き上がると、手元にあった目覚まし時計を、ラジオに向かってぶん投げる。 ラジオの息の根は辛うじて止めれたようだが、目覚まし時計は粉々に散った。 「殺し屋と、俺らってか?」 俺は舌打ちを思い切りしてやる。 俺ら"殺し屋特捜部"は死んでもいいってか?おい? 本当は叫んで全部ボコボコに言ってやりたいがそう言ってる場合も無さそうだ。 初期設定から変えてない着信音が鳴っている。 『ゴーランド・ジャス』 迷わず着信に答える。 「もしもしジャスさん?こんばんは。どうかなされました?」 『こんばんは、じゃなくておはよう、だろ。ココ最近激闘続きで精神状態おかしくなったか??』 「え、今朝なんですか?ちょっと昨日、酒飲んでちょっと酔っちゃいまして……爆睡しちゃったっぽいっす……」
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