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《ごめんなさい! さっき車ぶつけられちゃって、警察の人に話したり後で病院行かなきゃなかったりで芽衣のお迎えいけそうにないわ》
「えっ!?」
メッセージに二つの理由で焦る。
義母は大丈夫なんだろうか?
打ち身とか、後から痛みが来たりするだろう。
変な後遺症とか出なければ良いけど……。
心配はあるものの、今はメッセージを送れるくらいには無事と言う事だろう。
私は芽衣のことは気にしないで、体調に気を付けてくださいと返事をして、もう一つの焦りの原因をどうにかするため頭を働かせた。
義父は確か昨日から趣味の釣りをしに二泊三日でどこかの川に行くと言っていたから無理だ。
となると頼めるのは旦那しかいない。
私はすぐに事情を打ち込んで迎えに行けるかを聞いた。
旦那はたまに突発的な残業はあるけれど、基本は定時で終わりのはず。
だから芽衣のお迎えの時間には間に合うと思うけど……。
十分ごとに確認しても既読すらつかない。
私の中の焦りが階段を駆け上がるように上がっていく。
今年の保育園の園長先生は融通が利かなくてうるさいのだ。
十八時を一分でも過ぎればどうして連絡を入れれなかったのかとか、延長保育の紙を提出しろとか。
しっかりしているのは良いのだけど、仕事で疲れてきた後にあの説教は勘弁願いたい。
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