誰が行ける？

　十七時を過ぎても旦那に送ったメッセージには既読が付かない。

　一応定時になったので私は一度席を外し、旦那に電話を掛けた。

　旦那の職場から保育園までは二十分ほどかかる。

　早めに連絡が取れないとお迎えの時間に間に合わない。

　イライラしながら待つけれど、彼が電話に出ることは無かった。

　まだ仕事をしているんだろうか？

　それかもう仕事を終えて帰りの車の運転中とか？

　何にしろ早く通じてほしい。

　でも三度ほどかけても旦那は電話に出なかった。

　仕方なく仕事に戻った私は、折り返しの電話やメッセージの返事がないかチェックしながら仕事をする。

　それでも彼からの反応がないまま十七時四十分が過ぎた。

「……」

　仕方ない。

　こうなったら園長先生に文句を言われない様に、保育園に連絡を入れておいた方が良いだろう。

　そう覚悟した私は、また席を外し保育園に電話した。

　出たのは芽衣の担任の若い先生。

　私は事情を説明して芽衣のお迎えが遅くなるということを伝えた。

　すると――。