五十嵐先生のお引越し

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五十嵐先生のお引越し

『ただいま~』 誰もいないマンションの角部屋。 鍵を差し込み、ドアを開けた。 すぐに明かりをつけて、靴を揃えて中に入る。 廊下の右側にお姉ちゃんの部屋、左側に私の部屋があって、さらに奥のドアを開けたら、そこそこ広さのあるリビングとキッチンがある。 女子2人の暮らしだから、可愛い感じのテイストで紗也と生活用品を選んだりして、いつも綺麗に片付けて整理整頓はしてるつもり。 ベランダも割とスペースがあって、ハーブを育てたり、布団も余裕で干せるから嬉しい。 私達は10階建てのまだ比較的新しいマンションの7階に住んでて、そこから見える景色はとても素敵だ。 夜は夜景も綺麗だし、特に夏は花火なんかも見れて、いつもアイス片手に紗也と最高に盛り上がってる。 この空間はちょっと落ち着く。 なんやかんや言っても、両親のおかげで家賃はいらないし、生活費も余るくらいで…良い生活は出来てると思う。 もちろん、そんな生活に甘えちゃいけないし、無駄遣いはやめて貯金したりして、金銭感覚がマヒしないよう気をつけるようにしてる。
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