幼なじみと秋の空

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周りも私のことを佑都の彼女だと勘違いする人はいないしね。 私は、髪型も昔から変わらない。 ブラウンのロングヘアをたまにヘアアイロンで巻き髪にしたりするけど… オシャレしても、別に可愛いとか綺麗とか…そういうんじゃない。 私達は… 本当に幼なじみで、ただの友達。 それに… 私にはちゃんと… 憧れてる人がいる。 自分に自信がないのに、人に憧れたりって厚かましいかな?なんて思いながら… それでも、勝手に想ってる。 想うだけなら、誰にも迷惑はかけないし… 『陽愛。お前、将来英語を活かした仕事をしたいって言ってたよな』 『え?あっ、うん』 考え事してたから驚いた。 『じゃあさ、やっぱりアメリカとか行くのか?』 いつになく真剣な顔で尋ねる佑都。 『…うん、留学はしてみたい。それからいろいろ学んで、いつかは…ハリウッドで映画の仕事に関われたらって思ってる。まだまだ全然、ただの「夢」なんだけどね』
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