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宏光が指を沈ませる度に、凛が恥ずかしそうに眉を顰める反面、抵抗する気もなく腰を浮かせるのがたまらなく愛しかった。
凛が小さく呼吸する唇を何度も奪っては、彼女が腕を絡めて、自分を愛し気に見つめる姿に宏光は安堵していた。
指を1本から2本に増やして、ふやける程に内壁に擦り付けたり、入口に欲の魔物と化した切先を滑らせる。
「宏光さん…」
「うん?」
「本当は…」
「したくなかった?」
凛は唇を噛み締めると小さく首を振った。
宏光は凛の胸元に手を入れると、手のひらで押しつぶすようにして弄んでいた。
彼女が自分の手で徐々に、堕落していくのをじわじわと肌や瞳の奥で堪能していた。
いよいよ我慢出来なくなっていた宏光はゴムを手にすると、初めてそれを自身で嵌めてみた。
そして、準備が整うと宏光は舌先でその膨らみの先を含んで、彼女の右足を掴み上げた。
宏光は狂気めいた本能をむき出しに、その奥へとすすめると、彼女がまず他人には見せたくないだろう生々しく狂い果てた姿に我を忘れた。
やり方なんて、ここ数ヶ月彼女で妄想に耽りすぎた高校生男子には学ぶまでもなかった。
人間の本能は凄い。
彼女の上に覆い被さると、無我夢中でその行為の奴隷になっていた。
2人がその後、お互いのことを暫く直視出来なくなるほど、愛しさに狂ったのは言うまでもなかった。
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